「風力発電設備および送電用鉄塔のsmartNejiシステム」に関する共同実証事業を開始

(株)NejiLawは、これまでカシオ計算機(株)と共同で開発を行ってきたsmartNejiを用いて構築される「風力発電設備および送電用鉄塔のsmartNejiシステム」に関する共同開発契約を(株)関電工と締結し、オープンイノベーションによる実証事業を開始したとの発表をした。


このIoTネジは、精密応力センサ化技術を軸とするNejiLaw製の緩むことのないネジに、G-SHOCKで培われたカシオ計算機の耐衝撃・耐振動性・低消費電力の通信回路技術を搭載して双方の技術的強みをかけあわせることで、従来のねじ水準の堅牢性を有するマルチセンシング型IoTネジ「smartNeji」を実現した。
ネジ自体をマルチセンサ化することで、締結作業中の状態確認をはじめ、締結部における応力等の情報を無線収集し、マテリアルバイタルサインともいうべき情報をとらえ、独自のAIによる監視システム「GodEyes」で解析することにより構造体全体の応力状態の把握を可能にするという。

日本国内でインフラ建設が盛んに行われてから実に60年近くが経過。建造物寿命40〜50年と言われる中で、近年老朽化したインフラが急増している。社会資本のうち道路橋は、全国73万橋あり、このうち建設後40年以上経過する割合が、既に60%に達している(国土交通省発表資料より)。さらに東・中・⻄日本高速道路は、大規模更新が必要な橋梁総延⻑約230kmに、鉄筋コンクリート床版の取替費用として、約1兆6,500億円の事業費が見込まれている(NEXCO3社発表資料による)。

NejiLawは、L/Rネジ、ZaLoc、JicLoc、ShuLoc、VanLocを始めとする高度接合部材に加え、発明的スピード課題解決体制から研究・開発・量産技術構築・品質管理に至る一気通貫した体制を社内に有し「創発力」によって、広く社会に貢献するとしている。

ニュースリリースサイト(Nejilaw): http://www.nejilaw.com/pdf/NejiLawPR_kandenko_smartNeji_20200615.pdf