(株)サンポール、ユアサ商事(株)、応用地質(株)は、共同開発した冠水センサ付きボラード(車止め)を千葉県浦安市内に設置し、実証試験を開始したと発表した。
【背景】
これまで都市や流域が保持していた雨水の浸透や保水能力は、近年の都市化の進展によって減少している。一方、大型台風や局地的豪雨の発生回数は全国で増加傾向にあり、既存の雨水処理能力を超える状況が頻発している。これにより、道路の冠水や浸水被害が発生し、住民の生命や財産を毀損するリスクが大きくなっているとのこと。
【製品概要と主な特徴】
冠水センサ付き車止め(ボラード)は、水を検知するセンサと通信機を内蔵。
1.冠水状況を検知
あらかじめ設定した水位(30mm~300mmまで任意に設定可能)に達すると、冠水を検知
2.非常灯(LED)をフラッシュさせて危険を周知
周辺住民や通行者を危険箇所に近づけない
3.管理者に冠水状況をメールで通知
施設管理者等は冠水状況の早期把握により、初動対応のリードタイムを確保でき、浸水対策や避難指示、施設の利用規制などの迅速な措置が可能
4.生活空間に多く設置されている車止めを活用
社会インフラとして定着しているボラード(車止め)を活用することで、広域かつ緻密な冠水監視ネットワークをスピーディに構築することが可能
【実証試験について】
千葉県浦安市の協力のもと、歩行者や交通量が多いシンボルロード(入船中央交差点付近)に冠水センサ付きボラード(車止め)を設置し、令和2年5月から令和3年3月まで、実証試験を行う。実証試験では、冠水検知時の情報通知や維持管理等のオペレーションについて検証を行うとしている。
プレスリリース(応用地質):
https://www.oyo.co.jp/oyocms_hq/wp-content/uploads/2020/06/20200604_news-release_oyo.pdf