DDR5メモリモジュール用、JEDEC準拠の高精度温度センサ発売

 ルネサス エレクトロニクス(株)は新たな高精度温度センサ「TS5111」を発売した。この製品は、DDR5メモリモジュールに加え、ソリッドステートディスク(SSD)、コンピュータのマザーボード、正確なリアルタイム温度監視が求められる通信機器などの多様な用途に適している。JEDEC準拠の温度センサは、ピーク効率やリアルタイムでの信頼性に優れ、クローズドループ温度監視アルゴリズム動作によるメモリモジュールや温度に敏感なシステム構築に最適だという。

 TS5111は、システムの温度を高い精度で正確に維持するために、非常に重要な役割を果たす。プログラム可能な警告フラグにより、システムはメモリリフレッシュレート、ファン速度、帯域幅制限などの温度制御ループメカニズムを実行できる。また、TS5111はわずか0.8mm×1.3mmというコンパクトサイズのため、省スペースPCはもちろん、メモリやストレージモジュールなど、確実に稼働させるために近接センシングが欠かせない用途にも最適で、I2C、SMBusプロトコルに加え、最大動作クロック12.5MHzを実現する新たなI3C Basicプロトコルや、その他のインバンド割り込み、パリティチェック、パケットエラーチェックなどの先進の機能にも対応しているとのこと。

TS5111温度センサ 主な特長
●JEDEC JESD302-1シリアルバス温度センサデバイス仕様
(Serial Bus Thermal Sensor Device Specification)に準拠
●温度センサ精度
 ・周囲温度(Ambient Temperature/Ta)が75 °C~95 °C の範囲で、±0.5 °C (Typ.)
 ・周辺温度が40 °C~125 °C の範囲で、±1.0 °C (Typ.)
 ・周辺温度が-40 °C~125 °Cの範囲で、±2.0 °C (Typ.)
●2つのワイヤバスシリアルインタフェース(I2CおよびI3Cオペレーションモード)
●最大動作クロック12.5MHz
●電源供給1.8 V と1.1 V
●パケットエラーチェックおよびパリティエラーチェック機能
●バスリセット機能
●SAピンによる2つのユニークアドレスの選択
●インバンド割り込み

ニュースリリースサイト(RENESUS):
https://www.renesas.com/jp/ja/about/press-center/news/2020/news20200505.html