PSYGIG(株)は新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、サーモグラフィーを通じて体温(※)を自動測定し、高体温者が出入りした場合にアラート通知するシステムを開発した。体温測定を実施中もしくは実施予定の施設に向け、サーモグラフィーカメラにコンピュータービジョンとクラウドを組み合わせてパッケージ化したキットを提供開始すると発表した。
PSYGIGは、サーモグラフィーカメラを含むセンサデータの可視化におけるこれまでの実績をもって、国内外における新たな緊急課題である新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止に寄与するため、本キットを開発したという。
また、サーモグラフィ―は、人の体温だけでなく、機械の温度も測定できる。本キットの開発にあたって、PSYGIGは、サーモグラフィ―カメラを通じて温度データを常時収集し、高体温検知時にアラート通知するシステムをクラウドに搭載した。当システムは、コロナウイルスの感染拡大防止のみならず、工場等での機械の異常検知においても、適用が可能。 PSYGIGは、センサデータ解析とクラウド技術を通じて、今後も人とマシンの安全性向上に向けて取り組んでいくとのこと。
コロナウイルスの感染拡大防止においては、感染について自覚していない潜在感染者の外出による感染拡大への対策が求められる。不特定多数の人が集まる施設および店舗に本サーモグラフィーキットを導入することで、PSYGIGは、高体温者の自動検知に加えて、体温計測導入による生活者の意識の変化および危機的状況において生死を左右し得る人口密度および体温データの収集を目指すとのこと。サーモグラフィー設置場所における人口密度および体温データについては、PSYGIGのWebプラットフォームにアクセスして誰でも確認できるよう、オンラインで後日公開予定という。
※備考
通常、サーモグラフィカメラは、表面温度の変動を検出するために使用される。サーモグラフィカメラは、ウイルスやその他の病気をはじめとする医学的状態を診断または検出することを意図して設計されたものではなく、表面温度の検出における使用を想定して設計されたものである。
ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000054903.html