冠水センサ付きボラード(車止め)の実証試験を開始

(株)サンポール、ユアサ商事(株)、応用地質(株)は、冠水センサ付きボラード(車止め)を共同開発し、京都府福知山市内で実証試験を開始したと発表した。

【開発背景】
地球温暖化等の影響により、日本各地で大型台風や局地的豪雨等による水害(洪水・内水氾濫・高潮)が、年々頻発化、激甚化している。
国や自治体は、水害の危険を及ぼす河川の監視対象を、大規模河川から中小河川へと拡大する事を表明しているが、その監視体制の整備・普及には相当な時間がかかることが予想される。特に、都市部の水路や用排水路、下水管路など、内水氾濫や道路冠水の発生源となる身近な危険箇所については、モニタリングのための環境整備が遅れているとのこと。
このような課題に対応するため、サンポール、ユアサ商事、応用地質の3社は、すでに社会インフラとして定着しているボラード(車止め)を活用して、身近な危険箇所の冠水状況を迅速に検知することを発案し、冠水センサ付きボラード(車止め)を開発したという 。
街中に多数設置されているボラード(車止め)に冠水センサの機能を付加することで、広域かつ緻密な冠水監視ネットワークをスピーディに構築することができる。冠水状況を早期に検知し、初動対応のリードタイムを確保することで、浸水対策や安全な避難、施設の利用規制などの措置を迅速に展開できると期待されるとのこと。

【実証試験について】
京都府福知山市の協力のもと、福知山市字堀地内において冠水センサ付きボラード(車止め)を設置し、令和2年3月から令和3年3月までの約1年間、実証試験を行う。
実証試験では、冠水検知時の情報通知や維持管理等のオペレーションについて検証を行うとしている。

ニュースリリースサイト(応用地質):https://www.oyo.co.jp/#news-block