センサリングサービスとの連携第一弾。予め収入を予測できるデータドリブン農業を構築。

『食べチョク』を運営する(株)ビビッドガーデンは、一気通貫型のIoTサービスを提供する(株)Momoの農業向けIoTキット「Agri Palette(アグリパレット)」とデータマーケティング第一弾として連携したと発表した。
農作物ごとの顧客からの評価と栽培データの統合を通して予め収入を予測できるデータドリブン農業の構築を目指すとのこと。今回の取り組みを先駆けとして、今後は他センサリングサービスをはじめ、様々な企業とのデータ連携を進めていく予定としている。

昨今、農業IoTは、圃場(ほじょう:畑や菜園、田畑)の見える化によって、農法や作業における効率化と改善をもたらす技術として注目を集めているが、サーバにデータを送り保存できるような農業IoTデバイスは一般農家に普及しておらず、農作物の栽培は勘と経験に依存している。作物は収穫より早い段階で品質を見極めることが難しく、収穫の最終段階まで収入が不確定となることが農業事業者の課題となってきたという。

『食べチョク』は、こだわり生産者から直接食材を買うことができるオンラインマルシェとして運営している。登録生産者は750軒を超え、生産者/食材ごとの顧客評価をデータ化してきたとのこと。
『Agri Palette』は、農作物に必須の土壌(土壌水分量・土壌温度・土壌EC・土壌Ph)と空気(気温・湿度・二酸化炭素濃度)と日照量のデータを畑から取得し、受信機を通じてウェブ(データベース)に記録、アプリで可視化するセンサシステム。これにより品質・収量・収穫時期のコントロールが可能になるという。

今回の連携は、『食べチョク』で高評価を得ている農家に『Agri Palette』を導入することで、顧客からの評価と栽培データ(土壌EC・温度・水分・土壌Ph・CO2・日照量・温湿度・位置情報)を統合し、あらかじめ評価を想定できるシステムの構築を目指す。 そして、新規就農・新規作付けのリスクを減らし、農業事業者の経済的安定を目指す今回の試みにより、数年後には農業事業者は栽培しながらデータを参照することによって、収穫前に収入の予測がつく農業を実現するのが狙いだとしている。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000025043.html