ams、最先端のスペクトル環境光センサ(ALS)を発表

amsジャパン(株)は本日、ハイエンドスマートフォンカメラに向けた最先端のスペクトル環境光センサ(ALS)であるAS7350を発表した。新たなセンサは、色のコントラストが非常に強い環境や光源の質が理想的でない、あるいはばらつきがある状況であっても最高画質を実現できるため、コンシューマー向けデバイスであってもプロフェッショナルレベルの写真撮影が可能となる。AS7350は、スペクトルを再構成して光源を特定し、あらゆる照明条件下でかつてない精度の自動ホワイトバランスを提供することで、これを初めて実現したとのこと。

環境光条件を正確に特定することで、AS7350は色のコントラストが大きいシーンでもかつてない画質を実現する。これにより、モバイルデバイスへのプロフェッショナルレベルのカメラ品質の提供を目指すモバイルデバイスメーカーを支えるとしている。

【光源の特定により完璧な撮影シーンを把握】
プロの写真家は、異なる照明光源が写真の質や演色の質に与える影響を理解している。環境光による歪みを補正するために画像の色処理を補正するホワイトバランスは、高度な写真撮影に不可欠な機能である。高度なホワイトバランス機能がコンシューマー向けデバイスに提供されることで、これまでプロフェッショナル用カメラ市場に限定されていた機能が広く利用できるようになるという。

AS7350は日光、白熱灯、蛍光灯、全タイプのLED、またそれらの組み合わせを含む、あらゆる種類の光源を特定できる。この高度スペクトル環境光センサでは、可視光領域で均等に配置されたチャンネルが8つ、フリッカチャンネル1つ、近赤外線(NIR)チャンネル1つ、クリアチャンネル 1つという11チャンネルが、コンパクトな3.1mm×2.0mm×1.0mmのLGAパッケージにすべて収められている。フリッカチャンネルは50 Hz~3 kHz(実装によってはそれ以上)の範囲で人工光源のフリッカー周波数を検出するとしている。

amsはAS7350のユーザー向けに完全なイネーブルメントキットを提供している。AS7350は2020年第一四半期にサンプル提供を開始する予定とのこと。

プレスリリースサイト:https://www.dreamnews.jp/press/0000209223/