ジャパンディスプレイ(以下JDI)は、東京大学 大学院工学系研究科染谷研究室と共同で高速読み出しと高解像度撮像を両立する薄型イメージセンサを開発したと発表した。
(画像:開発したイメージセンサのデバイス写真)
高移動度の低温ポリシリコン薄膜トランジスタと高感度な有機光検出器を集積することで、高速読み出しが必要な脈波の分布と生体認証に用いられる指紋や静脈といった高解像度撮像が必要な生体情報を1つのイメージセンサで計測することを可能にした。
また、このイメージセンサは15μmの厚みに形成できるため、軽量であり、曲げて使用することも可能。生体認証において、生体情報(指紋、静脈)に加えて生体信号(脈波)を取得することで模倣や「なりすまし」を防止することができるなど、高い安全性を有する認証システムへの適用が期待されるという。
なお、この研究成果は、2020年1月20日(英国時間)に英国科学誌「Nature Electronics」のオンライン版で公開された。
また、この研究は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)未来社会創造事業探索加速型(本格研究ACCEL型)(JPMJMI17F1)の支援を得ているとのこと。
ニュースリリースサイト(JDI):https://www.j-display.com/news/2020/20200121.html