STM32マイコンへのAI実装と組込みAI開発をサポートするツールセット発表

◇STM32CubeMXソフトウェア・ツールに含まれるSTM32Cube.AI拡張パックが、STM32マイコン上でのニューラル・ネットワーク実行に最適なコードを生成
◇STM32Cube.AIには、STのセンサ用リファレンス・ボード、および  モバイル・アプリで使用できる人の状態認識と音による周囲環境認識向け  サンプル・コードを含む、ソフトウェア・ファンクション・パックが付属
◇STパートナー・プログラムによる認定パートナーおよびAI/機械学習専用  STM32コミュニティが開発者をサポート
半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(以下ST)は、STM32マイコンにAIを実装するためのコード生成ツール、および組込みAI開発をサポートするツールを発表した。これらのツールは、製品開発者向けのSTM32Cubeエコシステムに含まれるとのこと。

AIは、学習済みの人工ニューラル・ネットワークを使用することで、従来の信号処理よりも素早く効率的に、モーション・センサ、振動センサ、環境センサ、マイクロフォンおよびイメージ・センサのデータ信号を識別する。

開発者は、STM32Cube.AIを使用することにより、学習済みニューラル・ネットワークを、 STM32マイコン上で実行可能な最適化されたライブラリ関数を呼び出すC言語コードに変換できる。

STM32Cube.AIには、モーション・センサによる人の状態認識とマイクからのオーディオ信号による周囲環境認識を可能にするサンプル・コードを含むソフトウェア・ファンクション・パックが付属している。これらのサンプル・コードは、小型センサボードST SensorTileおよびスマートフォン向けアプリST BLE Sensorですぐに使用することができる。

また、開発者はSTパートナー・プログラムの認定パートナーおよびSTM32専用AI/機械学習向けのオンライン・コミュニティを通して、エンジニアリング・サービスなどの追加サポートを受けることもできるという。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000937.000001337.html