配筋検査自動化システムの開発で国交省「SBIRフェーズ3事業」に採択さる

HMS(株)は国土交通省の「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3基金事業)」に「3Dセンサと独自開発AIによる3次元認識の複合による配筋検査自動化システム」が採択された。

■中小企業イノベーション創出推進事業について
本事業は、革新的な研究開発を行う中小企業・スタートアップによる研究開発を促進し、日本国内の行政課題の解決、イノベーション創出を促進するための制度に基づいて行う補助金事業である。

本事業では、HMS(株)の3Dセンサと独自開発AIによる3次元認識を融合した配筋検査自動化システムの開発を行う。同社がハードウェア・ソフトウェア両面を開発するこのシステムは、既存の検査プラットフォームとの連携を可能とし、検査の省力化を実現する。それと同時に、建設業界全体の研究/開発基盤である建設RXコンソーシアムに協力を得て、本システムの実用化に向けて実証・普及活動を行う。配筋検査自動化システムでは、組まれた配筋そのものを3Dスキャナで読み込み、ほぼリアルタイムで3Dモデルに変換し、前述の既存検査プラットフォーム内の設計・施工データと照合することで、配筋検査の効率化・自動化を目指す。

本事業の実施期間は2023年度から2027年度までであり、補助金の金額は最大2.9億円を予定している。
※国土交通省 報道発表資料:https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08hh001042.html

■配筋検査自動化システムについて
本事業の目標は、当社3Dセンサを活用した配筋検査自動化装置の開発・活用による建設現場における生産性向上の支援である。

同装置の開発として、①当社の既存3Dセンサ(StereoPRO)にオートフォーカス機能を持った4K RGBセンサを一体化するための制御基盤開発、②取得したデータから当社のエッジクラウディングAI技術を活用して、エッジでデータ取得結果をその場で確認可能にして、確認後数分程度でクラウドで鉄筋を3Dモデル化して迅速な検査完了を可能にするソフトウェア開発、③既存の検査プラットフォームとの連携機能の開発、を行う。

さらに、開発結果は、建設RXコンソーシアムに昨年末に新たに立ち上がった分科会において、同社も参加することで、これまでにない機能として紹介し、意見を貰うことで、製品化やその後の業界全体への普及展開が進むものと考えられる。

なお、この開発と並行して、分科会では、同社は他の協力企業と共に、鉄筋に対して、鋼種や鉄筋径の情報を表す2次元コードの貼付を行うことを提案している。この提案がゼネコン各社や鉄筋製造メーカーの同意を得られ、普及するようになれば、このシステムのいっそうの機能向上が図れると共に、鉄筋の搬送経路確認時や配筋作業時の誤認等のミス削減にも寄与し、副次的な効果が得られることも期待しているという。

プレスリリースサイト:https://www.hms-global.com/news/LFAnT1Mt