GaNデバイスの性能を最大限に引き出す超高速ゲートドライバICを開発

 ローム(株)は、超高速でGaNデバイスを駆動するゲートドライバIC「BD2311NVX-LB」を開発した。
 新製品は、ナノ秒(ns)オーダーのゲート駆動スピードを実現し、GaNデバイスを高速にスイッチングさせることが可能である。この特性は、GaNデバイスを熟知し、ゲートドライバICの性能を追求できたからこそ実現できた特性であり、最小ゲート入力パルス幅1.25ナノ秒での高速スイッチングにより、アプリケーションの小型化、省エネ化、高性能化に貢献する。
 また、独自の駆動方式を採用することで、これまで非常に難しいとされていたゲート入力波形のオーバーシュートを抑制する機能も搭載しており、過電圧入力によるGaNデバイスの故障を防ぎ、ロームのEcoGaN™と組み合わせて構成することで、セット設計の容易化を実現するとともに、アプリケーションの信頼性向上にも寄与する。さらに、アプリケーションによるさまざまな要求に対しても、ゲート抵抗を調整することで、最適なGaNデバイスを選定することが可能である。
 新製品は、2023年9月より量産を開始(サンプル価格900円/個:税抜)している。インターネット販売も開始しており、チップワンストップやコアスタッフオンラインなどから購入することができる。
 ロームでは省エネ・小型化に寄与するGaNデバイスを「EcoGaN™」としてラインアップしており、今後、これらGaNデバイスの持つ性能を最大限引き出すゲートドライバICを組み合わせたパワーソリューションを提供することで持続可能な社会への貢献を目指すという。

ニュースリリースサイト:
https://www.rohm.co.jp/news-detail?news-title=2023-09_news_gate-driver&defaultGroupId=false