ams OSRAM、ドライバーモニターの3Dセンシング機能を実現する“ICARUS” Proof-Of-Concept発表

ams OSRAMは、ICARUS Proof-Of-Conceptを発表した。
ドライバーモニターシステム(DMS)が拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR-HuD)、セキュアなドライバー認証、高度な居眠り検出といった新機能をサポートできるようにするための設計のアップグレード方法を示すという。
ams OSRAM は人とくるまのテクノロジー展(本年5月25日~27日、パシフィコ横浜)でICARUSシステムを展示した。

ICARUSはAピラーやインスツルメントクラスターに取り付けられる高度なDMSのProof-Of-Concept。ams OSRAM 3Dセンシングシステムは、ストラクチャードライト手法を使用し、高解像度のDepthマップ(45~70cmの範囲で±0.5%未満のDepth精度)を提供する。ams OSRAMのDepth抽出アルゴリズムを使用しており、将来的にさらに高いパフォーマンスを得られる余地を残しつつ、顧客によるカスタム製品開発を支援する。システムには、ams OSRAMが提供する自動車用の垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)近赤外線(NIR)投光/ドットパターンプロジェクターが搭載されている。

顧客は自身のDMSソフトウェアと併せてドライバーの顔の正確なDepthマップを使用することで、ドライバーの目や顔の3D位置を決定できる。この3D位置情報に基づいて、AR-HuDやドライバー認証などの高付加価値型ドライバーモニター機能を実現できる。ICARUSシステムは3Dでドライバーの頭部位置を正確に測定し、運転の安全性を損なう瞬間的睡眠や居眠りの兆候を検出するソフトウェアの実装にも対応する。

ICARUSは自動車メーカーに対し、2D NIRセンシングを使用するDMS設計からフル機能の高付加価値3Dセンシングシステムへ、低コストで簡単にアップグレードできることを実証する。アップグレードにはNIRドットパターンのプロジェクターと、Depth抽出をサポートするためのソフトウェアを追加するだけで済む。

ams OSRAMはICARUS Proof-Of-Conceptを使用した顧客へのデモを開始している。詳細については、ams OSRAMの車載営業部門へお問合せのこと。

プレスリリースサイト:https://www.dreamnews.jp/press/0000259620/