メディカルネット、岡山大学と口臭センサーを開発し、特許を取得

(株)メディカルネットは、国立大学法人岡山大学松本卓也教授(以下、「岡山大学」)との共同研究により開発した「歯科医院での新しい口臭センサーシステム」について、特許を取得したことを発表した。

■特許の概要 【特許番号】特許第6765043号
【発明の名称】局所臭気探索装置及び局所臭気の探索方法
【特許権者】株式会社メディカルネット 国立大学法人 岡山大学
【特許出願日】令和2年1月30日
【特許登録日】令和2年9月17日
【出願番号】特願2020-013243

◎さまざまな疾患のリスクファクターをもつ歯周病を未然に防ぐ
この口臭センサシステムは、「検査から診断・治療」までトータルでサポートする仕組みを作っている。1歯ごとにセンサ先端部を近づけ、臭気レベルを測定。現在岡山大学では、口腔衛生状態、歯周病のレベルを検知、診断基準に基づきグラフ化することで将来の疾患予測も視野に入れた研究開発を進めている。
また、生活習慣の改善するきっかけを作る「未病検査」と「疾患の早期発見」を組み合わせ 資本提携している(株)ミルテルとの共同研究を通じた血液検査等との融合も想定し、 新たな病気の発見と、口臭を発生しやすい個人への個別医療アプローチの実現も視野に入れている。
この口臭センサシステムについては、2020年6月に開催された第11回日本口臭学会において、「口腔内局所臭気回収方法の最適化に関する研究」として発表されているとのこと。

◎イノベーティブなIoT予防医療を相互メリットで貢献
近年、歯周病原細菌が口腔はもとより、気道や血管を介してさまざまな全身の疾患へつながることがわかってきた。口臭センサシステムにより歯周病を未然に防ぐこと、また診断レベルによって、未病、その先の重い疾患を予防していくことが可能となる。
その結果、
①自身の臭気レベルを知ることでセルフメディケーションの促進になる。
②測定した臭気レベルにより治療が開始され、歯科医院の経営改善につながるといった、
  患者さんと歯科医院の相互メリットが期待できるという。

ニュースリリースサイト(medicalnet):
https://www.medical-net.com/common/doc/ir/r02/ir_r02_20201007.pdf