50種類の電子部品と通信モジュールを組み合わせた かんたんIoT開発「obniz PoCキット」

プラススタイル(株)はIoTショールーム「+Style(プラススタイル)」において、センサーやカメラなどの電子部品と通信モジュールを組み合わせて、IoTのプロトタイプ開発を容易にした「obniz PoCキット」(オブナイズピーオーシーキット、出品者・メーカー:CambrianRobotics)50セットを、2019年7月11日より販売すると発表した。

+Styleでは、これまでもAIロボットキットや、IoTホームキットを販売してきたが、「PoCキット」においては、IoTの開発者が必要とする多品種の電子部品と組み合わせた「PoCキット」50セットを販売する。主に「通信」と「操作」、「測定」の3つで大別される。

これまで、IoTの開発には電子部品と開発ボードの組み合わせをあまたの数から選ぶ必要があり、開発言語についても通常のプログラミング言語に加えてファームウェアも細かくいじる必要があるなど、IoT機器開発者は限られたリソース・時間の中でさまざまな技能・知識を必要としていた。

obnizでは、IoT製品開発をする上で必要な、電子回路設計・ファームウェア設計・ネットワーク設計・クラウド構築がすべてパッケージ化されており、接続できる電子部品であれば、すべてクラウドから操作可能。そのため、エッジデバイス側のソフトを開発する必要がない。

JavaScriptやRuby、Pythonなどプログラミング言語を特定することなく、Web API経由で各種電子部品の制御が可能となります。obnizOSをインストールできるチップセットと通信モジュールがあればobnizクラウドと連携できるため、開発環境から量産化が容易で、ファームウェアの書き換え、アップデートを必要としません。そのため、IoT時代の「小ロット多品種生産」に最適化した製品設計や概念実証(PoC)が容易となるとのこと。

今回用意した50種類の電子部品とobniz boardのPoCキットは、開発者が求めるそれぞれの事情に合わせたセンサーやスイッチなど各種パーツ製品を選べるようにしたセット商品。
「ブザー」や「LED」「赤外線センサー」「サーボモーター」「ガスセンサー」「リレーモジュール」「USB電源」「ソレノイド」「MP3再生」「カメラ」「ディスプレー制御」「温度センサ」「湿度センサ」「距離センサ」「気圧センサ」「ジャイロセンサ」「加速度センサ」「人感センサ」「GPS」「心拍センサ」「地磁気センサ」「RS232モジュール」「XBee」など、多岐に渡るという。

PoCキットを活用する例としては、「人感センサーで反応があった場合にカメラ撮影をOFFにする」「土壌湿度センサーで湿度がしきい値より下がったら、サーボモーターをONにして水を撒く」といったIoT活用を、かんたんに検証できる。7月11日時点では50種類の電子部品セットを用意しますが、年内には最大で500種類のPoCキットの提供を予定としている。

ニュースリリースサイト: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000024393.html