モーション検知機能の設計を簡略化する6軸モーション・センサ用GUI

STマイクロエレクトロニクス(以下ST)は、最新の6軸モーション・センサ(LSM6DSOおよびLSM6DSOXを含む)に搭載されたステート・マシン(FSM : Finite State Machine)ロジックおよび機械学習コア(MLC : Machine Learning Core)ロジックの設定を簡略化するグラフィック・ユーザ・インタフェースの「Unico GUI」を発表した。
FSMロジックによって、ジェスチャおよびモーション認識アルゴリズムをセンサ内部で直接実行できるため、常時動作による利便性の向上と低消費電力化を可能にする。MLCロジックは、機械学習分類機能を搭載しており、リアルタイムでモーション認識と振動パターン認識を常時動作させることができるとのこと。

Unico GUI(Linux向け:STSW-MKI109L、Mac OSX向け:STSW-MKI109M、Windows向け:STSW-MKI109W)を使用してモジュールの内部レジスタと、組込みのFSM / MLCロジックを設定することにより、独自のモーション認識アルゴリズムを迅速かつ簡単に作成することができる。また、このGUIは、モジュール内の加速度センサおよびジャイロ・センサのデータに加え、地磁気センサなどの外付けセンサからの入力を組み合わせることも簡単にできるため、コンテキスト認識機能のさらなる向上が可能という。

スマートフォン、ウェアラブル機器および産業機器に、FSMとMLCを低消費電力のジェスチャ / モーション認識用組込みエンジンとして組み込むと、メイン・プロセッサがスリープ状態でもユーザ・インタフェースやコンテキスト認識アプリを動作させ続けることができるため、バッテリによる駆動時間の長期化に貢献する。LSM6DSOには、最大16個の独立したステート・マシンのロジックが搭載されています。各ステート・マシンが、設定されたモーション・パターンを判別し、ハードウェア割込みを生成します。また、LSM6DSOXにもロジックが搭載されており、多数の階層を持つ決定木を使用して機械学習の分類を実行するとのこと。

詳しくは、ウェブサイトを参照。
https://www.st.com/content/st_com/ja/campaigns/unico_gui.html?icmp=tt11130_gl_pron_apr2019 

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000963.000001337.html