大阪ガス「ekul」のIoTネットワーク「Sigfox」を活用した新プラン「ekul lite」開始

大阪ガス(株)は、簡易データ計測サービス「ekul(イークル)」の新たなプランとして、京セラコミュニケーションシステム(株)(以下「KCCS」)が展開する、低価格・低消費電力・長距離伝送を特長としたIoTネットワーク「Sigfox(シグフォックス)」を活用した「ekul lite(イークル ライト)」(以下「新プラン」)を4月1日から開始すると発表した。

Daigas(大阪ガス)グループでは、「エネフレックス(※1)」や「もっとsave(※2)」など、情報通信技術(ICT)を活用してエネルギーの見える化や省エネ制御等を行うサービスを展開しており、2016年7月からは、業務用の利用者を対象とした簡易データ計測サービス「ekul」を展開している。近年、少子高齢化や人手不足、環境・エネルギー問題などの社会的課題に対する解決策として、IoT活用が注目されており、よりシンプルに、より安く、IoT導入を進めたいというお客さまが数多くおられることから、少点数計測から始めたい利用者向けの新プランを開始する。

KCCSは、フランスのSigfox S.A.が提供するIoTネットワーク「Sigfox」を日本で独占展開している。「Sigfox」は、LPWA(Low Power Wide Area)(※3)を代表するネットワークとして欧米を中心に60か国で展開され、国内ではKCCSがインフラ構築およびネットワークサービスを提供している。2017年2月のサービス開始以降エリア構築を進め、人口カバー率は2018年11月に90%となり、2019年夏に97%を目指しエリアの拡大を進めているという。「Sigfox」を活用したサービスは、全国の425社に及ぶSigfoxパートナーにより展開され、高齢者や児童の見守りサービスや、水道メーターの遠隔検針、水位・雨量監視システムの導入など、幅広い分野での活用が進んでいるとのこと。

◆新プランの主な特長は以下の通り。
1.シンプルな機器構成
電池駆動かつシンプルな機器構成で、計測器が直接Sigfox基地局と通信し、計測情報を送信するため、省スペース・より安価になり、簡単な設置作業でIoT導入が可能。
2.電池駆動で設置場所を選ばない計測器の導入
低消費電力・長距離伝送を特長とした「Sigfox」を採用したことで、計測器が電池駆動かつ無線で利用できるようになり、電源・信号配線や設置場所の制約を受けにくくなった。
3. 従来の「ekul」サービス機能も利用可能
計測したデータをインターネット経由でいつでも(※4)確認できる機能や、エネルギーの使い過ぎ監視機能もご利用いただけます。また、エネルギー以外のデータ計測(※5)を組み合わせることも可能。また、従来の「ekul」計測器とも組み合わせて併用することができる。

(※1)ガス冷暖房システムのガスエンジンヒートポンプ(GHP)や小型ガスコージェネレーションシステム「ジェネライト」の運転状況の「見える化」やGHPの省エネ制御を行うサービス。
(※2)利用者のエネルギー使用状況を計測し、省エネ制御する簡易BEMS。インターネットを利用しての使用状況閲覧等、比較的安価で導入・増設・カスタマイズが容易。
(※3)少ない消費電力で、km単位の距離で通信できる無線通信技術の総称。機器のバッテリー消費を抑えながら、データを収集する基地局まで電波を届けることができるため、特にIoT(Internet of Things)向けに有用な技術。
(※4)メンテナンス時間等を除く当社サービス実施時間帯に限る。
(※5)追加計測のための電気信号を出す計量器は利用者が準備。

◆「ekul lite(イークル ライト)」プランについて
(1)新プラン開始日 :2019年4月1日
(2)料金
 ・ 標準サービス料金 計測器1台(1台あたり2点まで計測可能):3,000円/月(税抜、年払い)
 ・ 標準設置費 : 42,000円(税抜、1台設置時、初回一括払いの場合)
(3)サービスイメージ(左上イメージ図を参照)

プレスリリース(大阪ガス):
http://www.osakagas.co.jp/company/press/pr_2019/1277032_40360.html