監視精度と施工性を向上、コンクリート充填検知用の超薄型シート状センサ 「ジュウテンミエルカ®」

ムネカタインダストリアルマシナリー(株)は戸田建設(株)と共同開発の、トンネル等の工事に伴うコンクリート打設の充填状況を打設スパン全長にわたり高精度で検知・可視化できる超薄型シート状センサ「ジュウテンミエルカ®」(NETIS登録番号:TH-180010-A)(特許出願済)を2019年1月7日より販売を開始した。

これまでの特定点における局所的なセンシングによる監視から、本製品を用いることで面での精緻な監視も可能となり、より優れた施工品質管理と施工性の大幅な向上を実現するという。

<本製品(センサ/データレコーダー)の特長>
■超薄型シート状センサ
本センサは厚さ0.6mmという超薄型(全長13m(余長含む)、幅50mm、検知部11箇所)を実現しているため、コンクリートの断面欠損がほとんど無く、柔軟性をも有するため起伏のある形状への貼り付けも容易。
また、センサの長さ、検知部数はカスタマイズ可能で、用途に合わせた形状で利用可能。
■広範囲をまとめて監視
検知部を1枚のシート状基材に複数配置することで、広範囲の充填状況をまとめて監視でき、従来の方法に比べて監視精度が格段に向上。また、本センサを複数本配置することで面的な管理も行える。
■設置作業の大幅な省力化とコスト低減
複数の検知部を1枚のシートで設置できるため、これまでの個別に設置作業を行うセンサに比べて大幅な省力化とコストを低減。また、各検知部からの信号は1本のケーブルに集約して分析機器に送信するため、検知部ごとにケーブルを接続する煩雑な作業が生じず、施工性が飛躍的に向上。
■充填状況が一目瞭然のモニタ表示
センシングする物質(空気・水・コンクリート)を識別し充填状況をわかりやすくデータレコーダーにモニタ表示。

<今後の展開>
本製品では、山岳トンネルの覆工コンクリート天端部の充填状況を可視化する事を目的に開発・製品化を進めてきたが、建築物や橋梁などコンクリート打設を行う他の工事への適用も可能。本センサの0.6㎜という薄さや、検知部の配置・長さ等のカスタマイズ性に富むという特長を活かせば、適用範囲は広いと考えられる。今後は、本製品を覆工コンクリートだけでなく様々な工事へ適用し、品質向上に寄与したいとしている。また、充填検知のみならず、締固め検知機能も備えた製品についても開発を進め、2019年度販売を予定しているとのこと。

ジュウテンミエルカ®紹介ページ:https://www.munekata.co.jp/zyuutenmieruka/

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