・(株)シーエーシーは非接触型バイタルセンシングソフトウェア「リズミル」で映像脈波抽出技術によりパソコンやモバイル機器のカメラ撮影で心拍数を計測し、健康状態を管理するアプリケーションを実際のデモを行いながらの展示であった。(写真1)
https://www.cac.co.jp/product/rhythmiru/
・(株)フューチャーインクは山形大学発のベンチャー企業で、プリンタブルエレクトロニクス向けのインクを扱っているが、関連の技術から圧電による「バイタルセンサシート」を開発し、椅子やベッドに敷いて振動から脈波・呼吸・音声などを検出するデバイスを開発品として紹介していた。(写真2)
http://www.futureink.co.jp/products/
・(株)早稲田エルダリーヘルス事業団では歩行能力評価ツールとして歩行解析デバイス「AYUMIEYE」 として、子供の手のひらにすっぽり収まるサイズの3次元センサを身に着け、そのデータから、推進力・バランス・リズム・歩幅・歩行速度など、対象者がまっすぐ歩けているか、歩き方に偏りが無いかなどを分析し、アドバイスするシステムを展示していた。(写真3)
http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-jp/event_and_news/news_and_initiatives/2016/press02
・パナソニックは少し離れた介護産業展/保険外サービス展にブースがあったが、データ分析型ケアマネジメント支援サービスとして「みまもり安心サービス」を展示していた。
これは部屋に設置したドップラーセンサによりその部屋にいる人間の動きや睡眠状況などを把握し、異常を検知するシステムである。オプションではエアコンも合わせて温度センサによる室温把握、さらに遠隔操作を行うという、どちらかといえば介護施設向けのサービス。(写真4)
http://mimamori.apc.panasonic.com/
・東北大学では文部科学省のCOI(センターオブイノベーション)プログラムの中の一つ「COI TOHOKU」として、研究課題や開発についての紹介をしていた。その場で応対してくれた佐藤啓壮特任講師によると、「未知のスーパーセンサでは無く、今あるセンサを組み合わせても出来ることがまだまだある。」という考え方をもとに、通常の生活の中から様々なセンサで身体の状態をはかり、日常人間ドックとして健康管理等に役立つことを進めており、”人生100年時代”に向けて研究開発を続ける考えを話して頂けた。
展示ブース内では熱中症予測センサの実証実験などを紹介していた。(写真5・6)
http://www.coi.tohoku.ac.jp/
ざっと気になった出展ブースについて駆け足で紹介したが、介護・医療・ヘルスケア分野に関してセンサおよび周辺システムは大変重要な位置を占める。次の機会にもう少し詳しい解説等ができればと考えている。