ST、センサ・フュージョン、音声入力、Bluetooth 5.0メッシュ通信に対応したコイン型開発ボード

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、オールインワンの新しいIoT端末開発ボードであるBlueNRG-Tileを発表した。コイン型で超小型サイズの同開発ボードは、STのBluetooth Low Energy 5.0シングル・モード・システム・オン・チップ(SoC)であるBlueNRG-2を中心に構築されており、このSoCがすべてのセンサ制御およびデータ処理を行う。また、iOSまたはAndroid用の無償のデモ・アプリを使用した近くにあるスマートフォンとBluetooth経由で接続することも可能。 Arm(R) Cortex(R)-M0プロセッサとFlashメモリ(最大256KB)を搭載するBlueNRG-2 は、最大32767台の複数ノードを接続するメッシュ・ネットワークに対応できるため、スマート・ホームから大規模な産業インフラに至るあらゆるニーズに対して、センシングおよびリモート・モニタリングの範囲を大幅に拡張することができるという。

BlueNRG-Tileは、BlueNRG-2を中心に、加速度センサ、ジャイロ・センサ、地磁気センサ、大気圧センサ、温湿度センサ、MEMSマイクロフォン、ToF測距センサ(FlightSense)などの超低消費電力センサを集積している。高度に最適化されたセンサ・アーキテクチャを有するBlueNRG-2は、スリープ時(全データを保持)の消費電流をわずか900nA、システム全体のスタンバイ電流を25uAにまで抑えることができる。さらに、超高速ウェークアップをサポートし、9軸慣性センサ・フュージョンの高効率な実行(Arm(R) Cortex(R)-M0向けに最適化されたセンサ・フュージョン・コードのST MotionFXで動作)、低消費電流(25Hzでわずか1.4mA)で遅延が少ないリアルタイム・データ通信機能を実現しているとのこと。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000920.000001337.html