バス用子ども置き去り検知システム「LiDAS™」の実証実験を開始

三洋貿易(株)は自動車向けセンサで高い世界シェアを誇るIEE S.A(以下「IEE」)が開発した、バス用子ども置き去り検知システム 「LiDAS™(ライダス)」の日本市場での実運用に向けた実証実験を佛教教育学園 佛教大学附属幼稚園ならびに東山幼稚園で開始した。

LiDAS™は、2020年より量産を開始し、米国のスクールバスに搭載されているバス用子ども置き去り検知システム。ミリ波レーダーを使用することで、眠っている新生児の呼吸によるわずかな胸の動きを検知できる高い精度と、毛布やシートの下に隠れた子どもも検知可能な透過性が特徴である。温度や音、振動などの外部環境の影響を受けにくく、誤検知が限りなく少ない信頼性の高いシステム。
LiDAS™は、搭載されたバスのエンジンがオフになると約5分後に作動し、車内のスキャンを開始する。車内に取り残された乗員を検知すると、車両ホーンの警報音とSMS通知で運転手や運行責任者へ異常を知らせる。

今回の実証実験では、2022年12月に国が定めた安全装置のガイドライン※1で規定されている置き去り検知時の車内確認完了ボタンの設置場所の調整と、バスのタイプごとに適したセンサ取り付け位置および通信環境対応の最終的な確認を行い、2023年3月より、日本市場に製品の提供を開始するとのこと。

【実証実験概要】
<対象施設|車両|実証期間>
1.学校法人 佛教教育学園 佛教大学付属幼稚園
 設置車両:幼稚園バス1台(マイクロバスタイプ)
 実証期間:2023年1月27日~約1カ月

2.学校法人 佛教教育学園 東山幼稚園
 設置車両:幼稚園バス1台(バンタイプ)
 実証期間:2023年2月15日~約1カ月

■LiDAS™について
LiDAS™は、IEEが開発した、世界初のミリ波レーダーによるバス用置き去り検知システム。既存の車両への後付けが可能で、2020年より米国でスクールバスへの搭載が開始されている。日本国内では、2023年3月より実運用での搭載を開始する。

【製品概要(センサ部のみ)】
・サイズ:75×45×19mm
・質量  :45g
・周波数:24GHz帯

 LiDAS™製品サイトURL:
  https://www.sanyo-trading.co.jp/business/sangyou/iee/lidas/

※1. 送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン
  https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha07_hh_000433.html

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000080925.html