コディアック・ロボティクス社、 商用トラック車両に自動運転技術を導入

Vicor Corporation(以下:Vicor)は、自動運転技術を開発するコディアック・ロボティクス社(以下:コディアック)が、Vicorの電源モジュールを採用したと発表した。

●重要なセンサの厳しい要件に対応するVicorの電源ソリューション
コディアックは、自動運転トラックの電源システム設計で、妥協が許されない3つの領域を特定した。信頼性、効率、健全性のモニター機能である。そして、Vicor (Vicor Corporationのカスタム設計子会社であるVicor Power Systems) との提携を決めた。高電力密度・高性能の電源システムを設計するためのVicorの電源モジュールは、自動運転システムに最適だからである。

コディアックの電源システムには、Vicorの電源モジュールBCM6123、PRM、VTMが使われており、12V、24V、48Vの電源バスを作り、センサに給電している。すべての電源モジュールは、VicorのSM ChiP(Converter housed in package)であり、極めて小型で信頼性と効率の高い電源を構成できる。

Vicorの設計サポートを受けて、システム内のすべてのコンポーネントの電源を制御できるようになり、コディアックのすべてのセンサの電圧と電流のモニターから、コンポーネントの健全度を最適な状態にできるようになった。コディアックのプラットフォームには4つの基本の電源バスがあり、特定のセンサ、アクチュエータ、プロセッサに接続する必要がある。各々の電源出力は、独自のCANバスを介してモニターされ、個別に制御される。さらにVicorによって、車庫に駐車中にトラックをコンセントにつなぐ、48Vシステムのバッテリー充電器が実現した。エンジンが稼働していないときでもAC電源からバッテリーの充電ができるため、メンテナンスやエンジニアの作業を屋内ですることが可能。Vicorの48Vシステムを導入したことでコディアックのトラックでは、電源ケーブルを細くすることで軽量化と省スペースが実現し、大電力を扱えるようになった。

●商用の輸送とトラック運転手の未来に大きな変化をもたらす
商用の輸送は軽視されがちだが、世界経済の安定のために欠かせない。今まさにコディアックは、自動運転によってトラック輸送の信頼性と効率を高めることで、業界に革命を起こそうとしている。
多くの業界アナリストは、商用の長距離トラック輸送が、高速道路で自動運転の技術を広く適用する最初の事例になると考えているという。

ニュースリリースサイト(vicor):
https://www.vicorpower.com/ja-jp/press-room/kodiak-robotics-autonomous-long-haul-transportation