姫路城でMR技術を活用した音声アトラクションの実証実験を実施

(一社)関西イノベーションセンター(以下 同社団)と、近畿日本ツーリスト(株)、Mixed Reality(MR)プラットフォーム”Auris(オーリス)”を開発する(株)GATARI は共同で、世界遺産・国宝 姫路城において、MR技術を活用し、訪日外国人を含む子どもから大人まで幅広い人々に楽しめる音声アトラクションの実証実験を実施する。
本取組みは、同社団が運営するイノベーション創出拠点MUIC Kansai(以下 MUIC)の課題解決プログラムとして採択され、大企業やスタートアップをはじめとする様々な企業、自治体およびアカデミアなどとの共創を通じた、課題解決に繋がるビジネス創出を目指すオープンイノベーションプログラムとして進めているという。

●背景
- 関西エリアには、歴史的・文化的背景をもつ観光地が多数存在し、訪れた方にそうした魅力を伝える上で様々なコンテンツが提供されている。
- 一方で、そうしたコンテンツは一定の歴史知識がある方を対象としている事が多く、歴史人物等に関する知識の少ない子どもや訪日外国人を対象としたものが比較的少ないといった課題があった。
- 本施策では、GATARIが開発するMRプラットフォーム”Auris”を活用し、歴史的建造物を観光しながら、まるでゲームや映画の主人公になったような没入型の一人称音楽体験を企画し、実証する。
- 2018年から世界遺産・国宝 姫路城の運営管理業務を受託する近畿日本ツーリストは協業を通じ、GATARIのMR 技術や体験設計を現地の貴重な文化遺産と掛け合わせることで、その賑わいの呼び戻しと、更なる体験価値向上に取組む。また、今年12月の姫路城世界遺産登録30周年に向けてAuris を採用することで、XR 技術が文化財保護とその魅力発信を両立させる観光DX 施策の推進を加速させるとともに、歴史知識の有無に限らず、幅広い人々に歴史的建造物等への関心を持ってもらうことで、更なる魅力ある地域の賑わい、活性化を目指す。

【Aurisとは】
『Auris』は空間のスキャンから空間編集(トリガーとアクションの配置)、クラウドへの保存、マルチプレイヤーでの復元・体験までをスマートフォンのアプリケーション上でワンストップで実現可能な世界初のMixed Realityプラットフォーム(iOSアプリケーション/iOS11以降、iPhone8以降に対応)。2021年11月には特許(第6975489号)を取得。
- スキャンした施設のデジタルツインとスマホカメラで取得した現実の風景を照合して位置測位を行うため、ビーコンやセンサの設置などを行う必要がなく、文化財なども傷付けずに、既存設備を生かした状態で空間の体験価値を向上させることができる。
『Auris』公式HP:https://auris-ar.com/

●実証実験の内容
実施期間:2023年1月21日(土)、22日(日)
実施場所:姫路城天守閣(住所:兵庫県姫路市本町68番地)
体験人数:各日10名程度
実施対象:・子様連れの人(大人の人も一緒に体験頂できる)
     ・訪日観光客の人
体験料金:無料 ※別途、入城料が必要。

- 本実証では、MR技術を活用した音声アトラクションの実装に向け、技術面・運用面の検証を行う事を目的としており、また実証を通じて頂いたフィードバックを基に、より良いコンテンツの制作を進める。

- 本協業をきっかけとし、国内外問わず、老若男女幅広い人々に親しまれる姫路城を目指すとともに、2025年の大阪・関西万博に向けてますます活気づく関西エリアの魅力向上にも貢献する。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000034007.html