近接覚センサで協働ロボットの進化をはかるThinkerが1億円の資金調達

Thinker(シンカー)は、大阪大学ベンチャーキャピタル(株)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)から9月30日付で1億円の資金を調達した。

今回の調達を受けてThinkerでは、半導体向けシリコンウエハーの搬送装置や透明部材のピッキングなどの用途でのロボットハンドへの実装を想定し近接覚センサの量産化を推進する。加えて、今後予定しているサンプルの提供を通じてさらなる用途開発に取り組み、より多くの作業現場への近接覚センサの導入、普及に取り組んでいくという。

投資家からのコメント《OUVC 代表取締役社長 清水速水氏》
「OUVCでは約2年前から、近接覚センサを開発された小山佳祐先生(大阪大学大学院基礎工学研究科助教、現Thinker取締役)とともに起業・ベンチャー化に向けて取り組んできており、ここに投資実行まで至れたことを大変嬉しく思っています。距離・角度を同時計測できるセンサはこれまでにない独自技術で、さまざまな可能性を秘めていると感じています。すでにプロトタイプによって複数の用途開発が進んできており、藤本CEOをはじめとするロボット業界での豊富な経験を持つ経営チームのもと、量産型のセンサー開発によって早期に産業用ロボットへ実装されることを期待しています。」

Thinker代表からのコメント《Thinker代表取締役兼CEO 藤本弘道》
「もし人間が新たな感覚器を得て、“独自に思考する手”を持ったとしたら、世の中の営みに革新が起こるはずです。近接覚センサーを備えたロボットハンドは、まさにそんな存在です。自ら考え、判断するロボットハンドは、さまざまな分野に大きな変化を起こすものと私たちは確信しています。そんな私たちのチームのビジョンに可能性を感じ、投資いただいた大阪大学ベンチャーキャピタルの皆さまに心から感謝申し上げます。これからも『真のロボットの生体化』を実現すべく、邁進してまいります。」

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000106143.html