オンセミのCMOSセンサ技術により「ALEXA 35」が業界最高水準の画質を実現

オンセミは、ARRIのALEXA 35カメラ向けにカスタマイズしたハイエンドCMOSセンサを開発したと発表した。
このカメラは、オンセミのALEV 4 Super 35 4.6K CMOSイメージセンサを使用しており、RGBカラーフィルタを搭載し、6.075 µmピッチで4608×3164ピクセル(1460万画素)の解像度と最大120fpsのフレームレートを実現している。このセンサには、オンセミの最新技術であるピクセル応答の最適化、HDR(High Dynamic Range)技術、高速読み出し時のピクセル均一性向上など、オンセミの主力センサに実装されている技術も導入されている。

このような両社の協力関係は、画質の向上を目指すハイエンド画像撮影用センサの開発におけるオンセミの強みを改めて示すものだ。この独自の高解像度、大画素のイメージセンサと最適化された読み出し技術により、4.6K画像、17ストップのダイナミックレンジを120フレーム/秒で実現しており、今までにない高画質の画像を生み出す。ダイナミックレンジの拡張により、1フレームでコントラストの高いシーンを細部まで鮮明に表示できるため、驚異的な画像およびカラー体験が得られるとのこと。

ARRI ALEXA 35カメラは、過去10年以上に及ぶALEXAファミリの進化に基づいて、デジタル画像撮影を新たな高みに引き上げる。2022年の第75回カンヌ国際映画祭では、パルムドールを受賞した「トライアングル・オブ・サッドネス(Triangle of Sadness)」をはじめ、この映画祭で上映された49作品のうち30作品すべてが、オンセミのカスタマイズCMOSイメージセンサを搭載したARRI ALEXAファミリのカメラを使用していたという。

より高解像度のソリューションが存在する中、ARRIはオンセミのALEV 4 CMOSイメージセンサを搭載した最新カメラにより、世界の映画産業向けに、優れた画質、自然な色、さらにエコシステム一式を提供することによって、デジタル画像撮影の水準を引き上げることができるとしている。

プレスリリースサイト(onsemi):
https://www.onsemi.jp/company/news-media/press-announcements/ja/onsemi-imaging-technology-enables-next-era-of-digital-cinematography