デジタル技術を駆使した先進技術で自家用ケーブルの遠隔診断

九州電力(株)は、2022年8月1日から全国の特別高圧・高圧受電の事業者が保有する3㎸以上の特別高圧・高圧の自家用構内ケーブルを対象に、部分放電※1オンライン遠隔診断サービス「PDLOOK(パドルック)」の提供を開始する。

近年、自家用構内ケーブルの高経年化が進んでおり、経年劣化に伴う停電事故の未然防止や計画的な設備更新作業等、設備保全の重要性が高まっている。一方、自家用構内ケーブルに対する劣化診断方法は、設備停電が必要で多大な作業を要するもの、特別高圧ケーブルには適用できないもの、診断の精度に問題があるものなど、多くの課題があった。

こうした課題に対し、九州電力は、設備停電の必要がなく特別高圧ケーブルにも対応する汎用性の高い部分放電法にIoT・AI技術を組み合わせ、顧客の事業活動を止めない無停電でのオンライン遠隔劣化診断方法を確立した。

九州電力は、国が推奨するスマート保安※2にも合致するPDLOOKを通じて、顧客の安定的な事業活動を支援する。

※1 絶縁材料内部の欠損や微小な空洞、異物などに電界が集中して起こる局所的な放電現象
※2 IoT・AI等の新技術の活用により、産業保安の安全性・効率性を追求していく主体的で挑戦的な取組み(国のスマート保安官民協議会 基本方針より)

【部分放電オンライン遠隔診断サービス「PDLOOK(パドルック)」の特長】
◇事業活動を止めない「無停電診断」
◇経年劣化情報を把握できる「トレンド監視」
◇独自の診断技術(IoT,AI)〔特許出願中〕

ニュースリリースサイト(kyuden):https://www.kyuden.co.jp/press_h220801-1.html