電力センサー等を活用した「フレイル」兆候の早期検知に関する共同研究契約

東京電力エナジーパートナー(株)〔以下「東電EP」〕および東京電力パワーグリッド(株)〔以下「東電PG」〕は、「電力センサー等を用いたフレイル※1検知に関する研究」について、筑波大学(久野 譜也教授)と共同研究契約を締結し、10月21日、那須塩原市にて実証実験を開始した。

 本実証実験(2021年10月~2022年3月)の目的は、日常生活の中にある家電の使用量をはじめとした様々なデータを収集・分析することで、フレイルの兆候を検知し、早期の対応につなげること。一般的に、フレイルの兆候を早期に発見し、日常生活の見直し等の適切な対処により、症状の進行抑制や、回復率の向上につながると言われている。

 また本年3月、那須塩原市と東電PGは、全国で初めて※2、相互の資源や能力を有効活用しながら、脱炭素をはじめとした多様な地域課題の解決を図ることで持続可能なまちづくりに資することを目的とした「ゼロカーボンシティの実現及び地方創生の推進に関する包括連携協定書」を締結しており、このたび、那須塩原市を本実証実験のフィールドとして利用できることとなった。

 本実証実験では、フレイルの早期検知を実証するために、専用の電力センサや人感センサ等から得られる生活状況のデータを収集・加工・分析し、フレイル兆候を推定する。今後、本実証実験で得られたデータをもとに、東電EPにて予防・改善につながる情報提供や、サービスの開発にも活用していくとのこと。

<実証実験の概要>
期間 :2021年10月~2022年3月
対象者:那須塩原市在住の65歳以上の単身高齢者約30名
内容 :居宅内に電力センサおよび人感センサ等を設置し、生活状況のデータを集積、
    AI解析によりフレイルの検知ができるか検証
役割 :・東電EP:全体総括、電力データを活用したフレイル予防に関するサービス化の検討
    ・東電PG:実証フィールドの調整、電力データ等を活用するプラットフォームの提供

※1 フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間に位置する身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指す。
※2 栃木県那須塩原市調べ。

ニュースリリースサイト(TEPCO):
https://www.tepco.co.jp/ep/notice/pressrelease/2021/1650325_8666.html