ST、G3-PLC Hybrid電力線および無線通信規格の新規認証取得を発表

STマイクロエレクトロニクスは、電力線通信チップセット「ST8500/STLD1」がデュアルPLC(プログラマブル電力線通信) & RF通信規格であるG3-PLC Hybridの認証を取得したことを発表した。
同製品には、PLCモデム・システム・オン・チップ(SoC)「ST8500」、デュアル・ライン・ドライバ「STLD1」、およびSub-GHz無線トランシーバ「S2-LP」が集積されている。

G3-PLC Hybridは、スマート・グリッドやスマート・シティ、産業機器、およびIoT機器などに最適な通信規格。ネットワーク状態に応じて、最適な無線または電力線チャネルを自動的かつ動的に選択することができるため、通信範囲の拡大や、信頼性と拡張性の向上に貢献する。また、コスト効率に優れたシステム動作や、新たなアプリケーションも実現可能であるという。

STは、2020年に開催されたG3-PLCアライアンスの相互運用性プラグフェストにおいて、世界初のG3-PLC Hybrid対応ソリューションの1つであるST8500/STLD1のデモを実施した。同製品は、Hybridプロファイル・テストが組み込まれた最新のG3-PLC認証スキーム(2021年3月発表)を完了した初の製品とのこと。

今回認証を受けたST8500/STLD1には、マルチプロトコルのPLCモデムSoC「ST8500」、デュアル・ライン・ドライバ「STLD1」、および超低消費電力Sub-GHz無線トランシーバ「S2-LP」が集積されています。ST8500/STLD1では、柔軟なプログラミングができるため、CENELEC(ヨーロッパ)やFCC(米国)など世界各地域の周波数帯において、幅広い電力線プロトコル・スタックをソフトウェア定義で実装することができる。

ST8500は、スマート・メータ、スマート・インダストリ、およびインフラ向けに幅広く使用されているSoCプラットフォームである。Hybridターンキー・ソリューションは、すでにスマート・グリッド市場における主要ステークホルダーにより採用されている。また、STのハードウェアおよびファームウェア・ソリューションは、G3-PLCアライアンスの公式RF認定テスト機器として利用されているという。

ST8500は、QFN56パッケージ(7 x 7 x 1mm)で提供され、STLD1およびS2-LPは、それぞれQFN24パッケージ(4 x 4 x 1mm)で提供される。いずれの製品も現在量産中。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせのこと。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001161.000001337.html