スマホに差して匂いを計測するデバイス「noseStick」福岡にてポップアップストアに出展

I-PEX(株)は、開発した「匂いを見える化する」デバイス「noseStick(ノーズスティック)」を、2021年4月14日(水)~5月30日(日)の期間、体験型ストアb8taが福岡市内3拠点で開催するポップアップストア「b8ta Pop-Up Store Fukuoka 2021」に出展する。

期間中、「noseStick」を使った「匂いの見える化」デモとして、「手のひらの匂いによる感情分析」を実施、来訪者は「noseStick」に触れ、匂いセンサによる「最・尖端」を体験できる。併せて4月7日(水)~4月30日(金)の期間、東京・新宿の「b8ta Tokyo – Shinjuku Marui」にも出展し、東京でも体験できる機会を設ける。

■「noseStick」の概要およびデモについて
「noseStick」は、スマートフォンに挿すだけで特定の匂いを計測できるデバイス。「匂いの見える化」を実現する「noseStick」には、I-PEXが開発した複数の検知素子が検出する「匂い分子のパターン」を認識し識別する匂いセンサを組み込んでいる。
今回実施するデモは、I-PEXが開発するアプリケーション「御機嫌如何(ごきげんいかが)」を用いた、「手のひらの匂いによる感情分析」である。
手のひらを「noseStick」にかざすことで、「高揚している」「落ち込んでいる」「気が張っている」「気が緩んでいる」の4つの気分の割合を分析。人間の手のひらが発する物質はその時々の状態や感情によって変化することから、「noseStick」での検知とAIによる分析を組み合わせることで、手をかざした人の「御機嫌」として表示する。
なお「noseStick」は現在開発段階であり、「b8ta Pop-Up Store Fukuoka 2021」および「b8ta Tokyo – Shinjuku Marui」へは参考出展だとのこと。

■匂いセンサへの取り組みについて
I-PEXは、かねてよりMEMS技術を活用した匂いセンサの具現化に取り組み、これまでに匂いセンサ「nose@MEMS(ノーズメムス)」および「noseStick」を発表、幅広い業種・業界から数多くの反響を得ている。
こうした中、2019年よりI-PEXと凸版印刷(株)は、匂いセンサとAIを組み合わせて顧客の課題を解決する「匂いセンシング事業」を共同で推進している。I-PEXが匂いセンサの開発およびデバイスの提供を行い、凸版印刷が顧客の匂い課題に対応したAIの開発を行っているという。

■今後の目標
I-PEXは、「b8ta Pop-Up Store Fukuoka 2021」および「b8ta Tokyo – Shinjuku Marui」への出展を通じて、匂いセンサに関する新たなアプリケーションの開発や新たな用途での活用に向けての意見、要望を募ることで、「noseStick」や「nose@MEMS」など匂いセンサおよび匂いセンサを利用したデバイスのさらなる研究開発や性能、精度の向上を進めていく。
また、匂いをセンシングすることで、食料品の品質・鮮度管理、工場等での危険臭気検知、呼気や体臭による疾患検知、ホテルや介護施設、自動車内の空間品質管理など、幅広い課題が解決できると想定されている。I-PEXの匂いセンサと、凸版印刷によるAIモデルを搭載したアプリケーションを組み合わせることで、これまで存在しなかった匂いを通じた総合的なサービスの提供を目指していくとしている。

ニュースリリースサイト(I-PEX):https://www.corp.i-pex.com/ja/news/683