PSYGIG、米国Ouster社デジタルLiDARの先行予約受付開始

PSYGIG(株)は、Ouster社製デジタルLiDARセンサの販売を開始する。Ouster社製のデジタルLiDARセンサは、すべてのコンポネントにセミコンダクターを採用し、従来のアナログ式LiDARセンサでは100以上使われていたコンポネントを3つまでに削減することで、高解像度LiDARセンサの低価格での提供を可能としたという。

◆高解像度・高耐久性のLiDARセンサを、低価格で実現
従来のアナログLiDARセンサでは、100を超えるコンポネントを使用していたため、製造コストおよび重量がかさんでいた。
Ouster社は、すべてのコンポネントにセミコンダクターを採用することで、100以上使われていたコンポネントを3つまでに削減した。これらのコンポネントの1つであるVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER、和訳:垂直共振器面発光レーザー)は、そのコンパクトさとコストパフォーマンスから、スマートフォンにも搭載され始めている。
使用しているコンポネント数がアナログLiDARセンサよりも少ないため、故障時の原因特定および修理も従来より速く行なうことができる。また、アナログLiDARではカリブレーションのために1台あたり年間約10万円かかるが、デジタルLiDARではカリブレーション不要のため、ランニングコストの節約が可能とのこと。

◆解像度の向上に比例してコストと重量が増加する、従来のアナログLiDARのジレンマを解消
従来のアナログLiDARセンサでは、解像度を1つ上げるためにはコンポネントを増やす必要があり、解像度の向上に比例してコストおよび重量がかかるハードウェア設計だった。Ouster社製のデジタルLiDARは、無駄なコンポネントを排除しハードウェア設計の簡略化を実現したことで、高解像度のLiDARセンサを低価格で提供することが可能になった。
従来のアナログLiDARセンサが取得した点群データについても、アナログからデジタルに変換する作業が必要だったが、デジタルLiDARセンサが取得する点群データはデジタルとして保存されるため、アナログからデジタルへの変換作業は不要という。

◆自動車の品質テストと同水準の品質保証。最高保護等級であるIP 69k も取得 Ouster社製のLiDARセンサは、基本的環境試験規格 (IEC 60068) を取得している。IEC 60068において定められた衝撃、振動、耐温性および耐水性をはじめとする各種品質テストに合格し、規格に準拠したLiDARセンサを提供。Ouster社製のLiDARセンサは、最高保護等級であるIP 69k(ドイツ規格 DIN 40050 PART9 で定められた、高温・高圧水に対する保護規定)を取得しているため、悪天候下または高湿度の場所でも利用可能とのこと。

◆LiDARの導入・利用をPSYGIGがトータルサポート
LiDAR(Light Detection and Ranging)は、光線を放射して受け取った反射を測定することで、物体検知および距離測定を可能にするリモートセンシング技術。LiDARセンサは、暗闇での物体検知および距離測定を可能にするとともに、点群データの収集にも利用されている。
LiDARは、インフラ点検や測量、スマートシティのための3Dマップ作成など、さまざまな産業において利用可能。PSYGIGは、LiDARセンサの販売に加えて、LiDARセンサの導入から活用までをトータルサポートする。顧客の利用シーンについてヒアリングした上で、最適なLiDARセンーの選定を手伝うほか、LiDARによる物体検出や点群データの処理/可視化を支援するとしている。

製品概要ページ(PSYGIG):https://lidar.psygig.com