ams、AEC-Q102およびISO26262準拠のVCSEL投光イルミネータを発表

amsは、TARA2000-AUT製品ファミリーに属する新しい自動車用VCSEL(垂直共振器面発光レーザ)投光イルミネータのプレリリースを発表した。
この製品は、業界で初めてAEC-Q102車載品質規格とISO26262機能安全規格の認証を取得する製品とのこと。

TARA2000-AUT製品は、自動車の次世代運転支援および自動運転技術をサポートする、2D NIR画像処理または3Dタイムオブフライトセンシングに基づいた新しい光学式インキャビンセンシング(ICS)システムに最適という。

運転中にドライバーが注意を払って運転しているかどうかを追跡するドライバー・モニタリング・システム(DMS)では、照明領域(Field of Illumination: FOI)全体に分布された高い光出力により、1台のTARA2000-AUTイルミネータで複数の低出力エミッタを置き換えることができる。これにより、自動車メーカーはスペースを節約し、部品数およびコストを削減できます。940nmを中心としたピーク光出力と非常に狭いスペクトル幅を持つTARA2000-AUTは、自動車メーカーが太陽光の干渉に対する高い耐性を容易に実現し、監視システムの性能と信頼性の向上を可能にするとのこと。

また、同製品は超広角FOI品も用意しており、ドライバーと同乗者の両者が使用するジェスチャーセンシングアプリケーションで優れた応答性を提供。広角FOIバージョンは、シートベルトを着用すべき同乗者を検知したり、ベビーシートや子供の同乗者の検知によりエアバッグの自動調整を可能にするなど、インキャビンモニターシステムにも適している。これらのシステムは駐車中の車内に残された子供やペット、物の検出にも役立つ。光学式インキャビンモニターの導入は、そういった深刻な危害に発展する可能性を防止することができるという。

■信頼できる統合型サプライチェーン
製品の主要な要素を第三者に依存することなく大量生産を可能にするamsのVCSELイルミネータの垂直統合型製造モデルは、自動車メーカーに信頼を提供する。TARA2000-AUTは、amsが自社で設計・製造するVCSELエミッタと、ams独自のマイクロレンズアレイ技術を採用して製造された光学ディフューザーを組み合わせたもので、すべてが1つのモジュールに統合されている。
VCSELエミッタの特性にマイクロオプティクスを適合させることで、イルミネータは長方形型の均一なビームを生成します。この厳密にコントロールされた照明プロファイルとFOIは、2Dおよび3Dシステムで使用されるIRイメージセンサの視野にマッチし、反射光信号の強度と完全性を向上させるとのこと。

■製品オプション範囲
TARA2000-AUTイルミネータ製品ファミリーには、2つの波長オプションがある。
・CMOSイメージセンサで最大感度を必要とするシステム向けの850nm
・太陽光による干渉と赤見えを回避するための940nm

選択する波長に基づき、TARA2000-AUTは超狭角、狭角、超広角のFOIが利用可能。 TARA2000-AUT投光イルミネータはサンプル注文できる。
詳細な技術情報やサンプルを希望の場合は、 https://ams.com/TARA2000-AUT を参照。

ニュースリリースサイト:https://www.dreamnews.jp/press/0000229779/