国内初。加速度計遠心校正の事業者に認定

 (株)共和電業の品質管理本部 標準器室は、国内で初めて(※1)加速度計の遠心校正でISO/IEC 17025(※2)の要求事項に適合した校正事業者にNITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)より認定されたと発表した。
 同社は今回の認定に基づいた加速度計の遠心校正で、国家認定機関のマーク(IAJapan認定シンボル)と相互承認マーク(ilac-MRAマーク)のある校正証明書を発行し、国内外の自動車産業で行われる安全性能試験の信頼性向上に貢献するとしている。

 同社は、2017年に加速度計の振動校正のJCSS登録・認定事業者となった。しかし、国内で多く使用されている、ひずみゲージ式加速度計は遠心校正が行われているため、利用者からは遠心校正でもJCSS振動校正と同様のIAJapan認定シンボルとilac-MRAマークのある校正証明書の要望があった。
 近年、自動車の性能を評価するうえで、加速度計の校正の正確さが重要視されており、自動車産業の国際的な品質マネジメントシステム規格(IATF16949 ※3)においても国家認定機関のマークを校正証明書に含めることが求められているとのこと。

 今回遠心校正でISO/IEC 17025の要求事項に適合した校正事業者として認定されたことで、国家認定機関のマークがある校正証明書の発行が可能になり、遠心校正でIATF16949の外部試験所に関わる要求事項を満たすことができるようになった。
 同社が発行する加速度計の校正証明書は国際的に高い信頼性を持ち、利用者のトレーサビリティ管理のコスト削減にも貢献するという。

校正サービス開始時期:2021年1月より受付開始予定

対象加速度計(代表例)
汎用
・ASH-A ・AS-GA/GB ・AMA-A ・AMAS-A
自動車衝突試験用
・ASD-B ・ASE-A ・ASDR-A-1K ・ASM-200BA

※1 加速度計の校正方法であるISO 16063-17:2016(振動及び衝撃トランデューサの校正方法 ― 第17部 遠心による1次校正)で加速度計の校正を行う校正事業者として国内で初めて認定される。
※2 ISO/IEC 17025 試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項
※3 IATF16949 自動車産業品質マネジメントシステム規格-自動車産業の生産部品及び関連するサービス部品の組織に対する品質マネジメントシステム要求事項

プレスリリースサイト(kyowa-ei):
https://www.kyowa-ei.com/jpn/topics/pressrelease/2020/20201130_01.html