AIが交差点におけるヒヤリハット度を算出、 金沢モデルの安心安全対策の構築を目指す

金沢工業大学工学部情報工学科 中沢実教授の研究室では、AIセンサーの社会実証実験を令和2年11月10日(火)7時00分から8時00分まで、金沢市内の四十万町交差点で行う。

中沢実研究室では2019年度より金沢市市民生活AI技術等促進事業の一環で、「市民の安全安心を提供する画像・音声認識を用いたAIセンサーシステム」の開発と実証実験に取組んでいる。

当システムは、最先端のAI技術を活用した画像認識技術と音響認識技術をマイコンに搭載したAIセンサユニットからなる。自動車やトラック、バス、バイク、自転車、人をリアルタイムに捉えることができるほか、エンジン音やブレーキ音、子供の声などの音がどの場所からどの音が生じているか把握することが可能。
(画像:画像認識では自動車などをリアルタイムに捉えることが可能)

画像認識を用いて車の交差点への進入速度と退出速度、車間距離を計測し、音響認識により急ブレーキやエンジン音の変化と方向を認識することで、交差点におけるヒヤリハット度の算出を目指す。

児童の登下校時は、地域の方々のボランティアによるスクールサポート隊が交差点等に立ち、児童を守る活動が行われているが、高齢化が喫緊の課題として指摘されている。

自身もスクールサポート隊の一員として活動する中沢教授は「交差点におけるトラブルが全国的に頻発する中、AIを使った金沢モデルの安心安全対策を構築し、提供していければうれしい」と語っているとのこと。
当実証実験は(株)日本海コンサルタントの協力のもと、実施するという。

ニュースサイト(下野新聞):https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/380538