Wave Technology、AR活用による高精度位置測位技術提供サービスを開始

 (株)Wave Technologyは、屋内搬送機や特殊車両などの高精度位置測位をAR技術活用によって可能にする「高精度位置測位技術提供サービス」を2020年10月から開始する。
 このサービスは、同社のサービスブランド『テクノシェルパ(Techno Sherpa)』として提供するもので、脱炭素物流の実現や人手不足に伴う自動化といった社会的課題に対し、高精度位置測位技術を提供すると共にシステム導入までをコンサルティングすることで貢献するとしている。

 (株)Wave Technologyは位置測位技術の中で自律航法※1に注目し、自律航法の課題である位置情報の累積誤差を画像処理技術の一つであるAR技術を活用することによって補正する新しい方式を開発した。本方式によってGPSが受信できない屋内倉庫などの環境下でも高精度、且つシステム導入しやすい位置測位システムを提供することが可能となるという。
(*1 自立航法:絶対位置を定義したポイントからの移動距離と方位を車速パルスやジャイロセンサで検出した位置を特定する技術)

 絶対位置を定義したサインポストにマーカを設け、測定を行うが、マーカは一辺30 cm程度の大きさで、マット仕上げであればプラ板などに印刷したものを準備するだけでよく、電源不要、メンテナンスフリー、柱などへの貼り付けが可能といった特徴があるとのこと。
デモ機による実証実験では位置測位精度2 cmを確認。(画像)

 同社のAR技術を活用した高精度位置測位技術は、屋内倉庫などでも移動体の高精度位置測位を可能とする。また、これまでシステム導入で課題であったサインポスト側の整備についても、マーカを準備するだけで済むことからシステム導入のハードルを大きく下げることができると考えているという。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000031647.html