MOTION LIB、模型用小型モータで力触覚を伝送する技術を提供

モーションリブ(株)は、 汎用力触覚ICチップ「AbcCore」により、低価格な模型用小型モータ使って力触覚を伝送をする技術を開発した。

リアルハプティクス(※1)による力触覚を有する遠隔操作は、人間が入れない危険環境の作業代行や、職人による官能検査、あるいは製造・保守業務のリモート化など、産業用途において幅広く活用検証が進んでいる。しかしながら、これまでリアルハプティクスを適用した装置を構築するためには、高価格なサーボモータが必要となり、装置製作が高コストになる傾向にあった。
今回開発した技術(以下、本技術)を利用することで、低価格な模型用小型モータを活用できるため、力触覚を有する装置を低コストに構築することが可能となる。これにより、目下応用研究開発が大きく進んでいる産業分野にとどまらず、家電・ホビー・エンターテイメントなど幅広い⺠生分野においても、低価格な普及型製品への適用可能性が広がるという。

なお、本技術は模型用小型モータの力触覚制御をベースとしているため、モータ2台を使った力触覚伝送はもとより、モータ単体を使った力加減の計測・制御についても利用可能。
本技術は、リアルハプティクス技術協議会(※2)の加盟企業との共同研究開発の中で提供を開始するとのこと。

※1 リアルハプティクスとは、慶應義塾大学で発明された、アクチュエータの力加減を自在に制御することができる技術。この技術により、力センサレスで力触覚を伴う「計測可視化・分析」「遠隔操作」「ロボット自動化」「感触の再現・VR」が可能となる。
※2 リアルハプティクス技術協議会:リアルハプティクスを利用し、新たなビジネスの立ち上げ及び促進を目的とし、慶應義塾大学が運営する産学連携の協議会。

プレスリリースサイト(motionlib):https://www.motionlib.com/assets/press/PR20200005.pdf