ANSeeN、総額10.8億円の資金調達し、X線カラーカメラの量産体制を構築

 (株)ANSeeN(は、CYBERDYNEおよび同社の子会社が運営するCEJファンド、環境エネルギー投資、DRONE FUND、信金キャピタル、静岡キャピタルへの第三者割当増資を行い、合わせて商工組合中央金庫や浜松いわた信用金庫からのベンチャー向け融資及びNEDOからの助成金により、シリーズBラウンドにて10.8億円 の資金調達を行った。
今回の資金調達により、超高解像X線イメージセンサ及びX線カラーカメラの量産設備を導入し2021年中に量産体制を構築する。またCYBERDYNEとの資本提携を通じて、超高解像X線カラーカメラのサイバニクス※産業での応用・事業化を推進するという。

※サイバニクス:人・ロボット・情報系が融合複合した新しい学術領域。医療、福祉、生活、職場、生産分野において、人と情報系とロボット系を機能的に繋ぎ、物理的・情報的・生理的インタラクションを実現する。サイバニクスは、筑波大学山海嘉之教授 (CYBERDYNE代表取締役社長)が人支援を目的として創成し、『Society 5.0』を牽引するコア技術領域でもある。

◆X線の波長情報を用いて材料の識別を可能に
従来のX線カメラでは活用されてこなかったたが、X線にも波長があり、物体を透過したあとの波長を細かく見ることで撮像対象のより細かな情報を得ることが可能。同社のセンサはX線の波長を見分けることができるため、材料識別を実現することができ、擬似的に可視光の色を配色することで視覚的にわかりやすく表示することができるとのこと。

ニュースリリースサイト(ANSeeN):
http://mp.anseen.com/wp-content/uploads/2020/09/Release_ANSeeN_20200907.pdf