心拍数と温湿度を同時計測できるシャツ型センサ 3社連携「暑さ対策プロジェクト」新サービス

 NTTテクノクロス(株)と東レ(株)と(株)ゴールドウインは、3社連携の「暑さ対策プロジェクト」として、心拍数と衣服内の温湿度を計測できるセンサと専用ウェアを組み合わせ、暑熱環境下における体調不良の予兆を検知する「暑さ対策用サービス」を2020年8月に提供開始予定とのこと。

 NTTテクノクロスは従来のセンサに新たな機能を加えた新型センサと暑さによる体調不良を検知するアプリケーションを開発した。新型センサは従来から計測可能であった心拍数と加速度に加え、以前より要望の多かった温湿度を計測することができ、1個あたり約12gと軽量化に成功しつつ、約50時間の連続使用が可能となった。また東レとゴールドウインが運動や作業を含む激しい活動の中でも安定して高い精度でデータを取得できる機能性素材「hitoe®」*1を搭載した専用ウェアを開発することで、3社連携により「着る暑さ対策」を新たに実現したという。

〔特長〕
(1)シャツ型センサ初の商用化 温湿度と心拍数などを同時計測可能
心拍数と衣服内の温度・湿度を同時計測できるシャツ型センサを初めて商用化した。NTTデバイスイノベーションセンタで開発したウェアラブル生体・環境センサ技術*2を活用し、心拍数と衣服内の温度・湿度のほか活動量、歩数・姿勢を高精度に計測する。専用ウェアに装着する小型センサ「TX02」は重量約12グラムで、利用シーンにより約50時間連続利用できるため、利便性も両立している。

(2)激しい運動や作業にも対応した専用ウェア
データを計測するための専用ウェアは、肌への密着性が高く、運動中でも安定して高い精度でデータを取得できるhitoe®を活用している。東レ製のシャツ型とベルト型、ゴールドウイン製の「C3fit IN-pulse(インパルス)」シリーズ*3としてノースリーブ型をラインアップとして用意した。専用ウェアの上から通常の衣服を着用可能で、着用者は普段通りに活動できる。

(3)暑さによる体調不良の予兆を検知
NTTテクノクロスが開発した専用アプリケーション「hitoe®暑さ対策アプリ」を活用することで、計測された体調の変化や温度や湿度による熱ストレス、運動負荷などのデータから体調不良の予兆をシャツ型センサの着用者に通知。また、活動しながらスマートフォンなどでデータをチェックすることで、休憩タイミングの目安にもなり、早期対策につなげることが可能とのこと。 (※hitoe®暑さ対策アプリはAndroid専用アプリケーション)

*1:hitoe®
体から発している微弱な電気信号である生体信号を、無意識に近い状態で収集するための機能素材。
※本製品・サービスで使用するhitoe®は医療機器ではありません。
*2:ウェアラブル生体・環境センサ技術
専用ウェアの前面正中部に装着したセンサから、心電位、衣服内の温度や湿度、上半身の加速度や角速度のデータを計測。また、計測したデータを元に、心拍数、RRI、歩数、上半身の傾きなどのさまざまな特徴量を解析。
*3:「C3fit IN-pulse(インパルス)」シリーズ
着るだけで心拍数を計測できるアンダーウェア。正確な心拍を計測できる適度な着圧設計。背面は汗抜けが良く、汗を掻いてもべたつきの少ないメッシュ素材を使用。スポーツをする人から健康管理、作業者管理など幅広く活用可能。TX02対応モデルは、GOLDWIN WEB STOREにて販売開始予定。

ニュースリリースサイト(ntt-tx):https://www.ntt-tx.co.jp/whatsnew/2020/200730.html