新東、排泄ケアの負担を軽減する排泄検知システムを開発

新東工業(株)は、主に介護施設向けにウェアラブルで排泄情報を検知する排泄検知システムを開発し、介護医療の分野へ本格参入すると発表した。

日本における介護医療分野の労働状況については、人口減少や高齢化の影響によって過重労働や労働力不足といった問題が深刻化しており、介護現場の業務改善や効率化が求められてきた。特に被介護者の排泄ケア業務については、介護職員の身体的・精神的負荷が大きい上、昨今では感染症に対する懸念もあるため、清潔で安全な排泄ケア環境の実現が求められている。(画像:排泄検知システムの使用イメージ)

同社が開発した排泄検知システムは、おむつ内側に装着した排泄センサが被介護者の排泄(便・おなら)を感知し、その情報を無線通信で端末へリアルタイムに送信することによって、被介護者の排泄情報を介護職員に伝える。これによって介護職員は、被介護者の排泄状況を都度確認する必要が無くなり、排泄情報の受信時のみ作業を行うことができるため、排泄ケア業務の負担を軽減させることができる。また、このシステムの導入により、被介護者は排泄後のケアを迅速に受けられるようになるため、皮膚トラブルの軽減や、生活の質(QOL)の向上にも繋がるという。

同社は今後も、排泄検知システムの販売開始に向け、事業を推進していくとしている。

プレスリリースサイト(SINTO):https://www.sinto.co.jp/system/data/20200722_aqmlq.pdf