高度な検査・測定・位置決めを手軽に行える 画像センサ「SVシリーズ」発売

パナソニック(株)インダストリアルソリューションズ社は、高度な画像処理や検査を手軽に行える画像センサ「SVシリーズ」を開発し、2020年6月に日本での発売を開始したと発表した。

パナソニックは、1987年に市場で初となる画像処理機「イメージチェッカ」を発売して以来、画像処理・検査技術をベースとした商品のラインナップ拡充により、画像処理・検査市場の技術向上に貢献してきたが、 本製品では、コンパクトなボディサイズで業界最高クラスの高速性を実現し、生産性向上やトレーサビリティー構築に貢献する。今後は順次、海外展開を図るとしている。

【効果】
製造過程において多数の画像処理装置が導入されている電機・電子部品や医薬業界では、検査の高速化や画像処理検査システム導入時の立ち上げ期間の短縮、検査のためのプログラミング工数の削減に対するニーズが日々、高まっている。本製品では、CMOSセンサやCPUの改良、当社独自のアルゴリズムや豊富な検査機能により、さまざまな場面で業界最高クラスの高速撮像と高速検査を実現。遠隔モニタリング機能も有するため、製造現場における検査用カメラの位置決め調整工数などの削減にも貢献する。
また、高速画像圧縮や高速画像出力によって、トレーサビリティー構築のための「検査画像全数保存」も可能となった。広く採用されているオープンネットワーク EtherNet/IPにも対応し、周辺機器との高い親和性も有しているという。

【特長】
1. 高速撮像・高速検査・検査画像全数保存を実現する、業界最高クラスの高速性
2. 豊富な検査アプリケーション対応で、実施したい検査を柔軟に設定
3. 遠隔モニタリングなどを可能にする、ネットワーク機能の充実

【従来例】
従来の同社の筐体型画像処理製品では、電機・電子部品や医薬業界のお客様が要求される検査の高速化への対応が困難だった。また、操作性についても専門性が高く、初めて導入する利用者には扱いが難しい部分があったとのこと。

【用途】
チップ部品の方向判別、トレー内のICの個数カウント、フラットケーブルの配列検査 など

プレスリリースサイト(panasonic):
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/06/jn200618-2/jn200618-2.html