京葉ガスとセンスウェイ、商業施設向け空調IoTソリューションを共同開発

京葉ガス(株)とセンスウェイ(株)は各種環境センサデータを活用した快適な空間を実現する空調IoTソリューションを共同開発した。なお、本プロジェクトは柏の葉アーバンデザインセンター<UDCK>(事務局)、柏市、三井不動産(株)らを中心として運営される、千葉県柏市・柏の葉キャンパスの街を舞台にした実証プラットフォーム「イノベーションフィールド柏の葉」の支援プロジェクトとして行ったとのこと。

京葉ガスではガス空調設備の導入や維持管理・運用支援といったエネルギーサービス事業を展開しており、施設の省エネと利用者の快適性を両立した空間を実現するため、LPWAに対応したセンサを活用したIoTのソリューション開発を強みとするセンスウェイと建物内温度や外気温を可視化し空調制御を最適にする空調IoTソリューションの共同開発を行ったという。

電池駆動で設置が容易なセンサを用いて建物内の温度・湿度・CO2濃度を定点測定した結果をタイムリーに可視化し、さらに空間内の人数に応じて経時変化するCO2濃度を「人の数や動き」を反映するデータとして活用することを実現するためのソリューションです。低消費電力で長距離通信が可能なLPWAの特長を活かした環境センサの活用には以下のようなメリットがあるとしている。

<メリット>
①設置場所に制約がないため、室内環境や人の密度を把握したい場所を自由に選定し測定が可能
②導入に際して工事が不要であるため、既存建物での採用も容易
③画像などと比べてデータ容量が小さいため、低消費電力で環境情報の取得が可能

なお、屋外の環境データに関しては「イノベーションフィールド柏の葉」で既に取り組んでいた街の環境モニタリングの取り組み(https://innovation-field-kashiwanoha.jp/project/03/)からオープンデータとして提供をうけている。
本ソリューションは開発趣旨に賛同した(株)T-SITEの協力により、同社が運営する複合商業施設である柏の葉T-SITEに試験導入となったとのこと。

プレスリリースサイト(京葉gus):https://www.keiyogas.co.jp/company/press/pdf/2020/20200522.pdf