カメラベースのライフセーバー:車両による乗員のモニター・見守りをボッシュが支援

人工知能(AI)により安全性と利便性を向上
〇車室内モニタリングシステムがドライバーの眠気や不注意を検知し、走行を支援
〇ボッシュが開発する、自動運転に向けた車両とドライバーの新たな共生・相互システム
〇ドライバーに眠気や不注意を警告するなどの新たな安全技術により欧州では今後約20年間で2万5,000人の命が救われる見込み

マイクロスリープや注意散漫、シートベルトの非着用など、車内での出来事が重大な事態につながる可能性がある。危機的な運転状況を回避し、時には事故を防止するために、車両のセンサは将来的には道路だけでなく、ドライバーや乗員をモニターするためにも使用されると考えられる。こうしたニーズに対応するため、ボッシュでは、カメラと人工知能(AI)を備えた新しい車室内モニタリングシステムを開発したとのこと。

欧州では、2022年以降に発売される新車に対して、眠気や不注意をドライバーに警告するなどの安全技術が標準的な装備となる予定とされている。ボッシュが開発する本システムも、2022年に生産段階に入ることを見込んでいる。なお、欧州委員会では、新たな安全基準の導入により、2038年までに2万5,000人以上の死亡者と14万人を超える重傷者の発生を防止できると見込んでいる。車内で起きていることをモニターすることで、自動運転車両の根本的な問題の一つが解決されることが期待されているという。

ニュースリリースサイト(BOSCH): https://www.bosch.co.jp/press/group-1912-03/