ヴァイサラ、モバイル路面凍結検知センサを発売

ヴァイサラ(株)は、冬季道路メンテナンス向けに、主要な道路気象項目が計測可能な小型複合モバイルセンサ、「MD30 モバイル路面凍結検知センサ」(以下、MD30)を10月2日より販売開始すると発表した。価格はオープン価格。

MD30は、厳しい環境下で活動する除雪車などの雪氷車向けに設計されており、冬季道路メンテナンス作業の、より正確な意思決定や薬剤散布量の最適化などを可能にすることを目的として、リアルタイムの路面状態を検知するとのこと。
 車両に設置することで、継続的な路面状態監視をし、道路気象データ(摩擦係数、路面状態、路面膜厚、路面温度、大気温度、露点温度、相対湿度)を計測する。このため、設置型の気象観測局間のデータ補完を目的として使用することも可能という。

特長としては、

(1)堅牢な設計と容易なメンテナンス
雪氷車向けに設計されているMD30は、激しい振動に耐え、水の侵入を防ぐためにモールド成型されている。また、レンズを汚れや跳ね返りから保護するために、空気の流れを制御する特別な二重通気構造のフード(ダブルフード構造:特許出願中)を採用。レンズは結露や霜の発生を防ぐために加温される。清掃時には工具を使用することなく手でフードを外すことができ、レンズ周りの汚れを拭き取ることが可能。
(2)高い信頼性と使いやすさ、
 MD30は改良され高速サンプリングが可能となった、既存の設置型路面センサである「DSC111 路面センサ」のレーザー技術を採用。これにより、迅速な応答性と高精度な路面状態に関するデータの提供を実現している。
 MD30は車両始動時に自動的に計測、データ収集を開始する。取集されたデータはRS-232インターフェースを介して出力することも、Bluetoothを用いてスマートフォンに送信することも可能。専用のAndroidアプリソフトを使用することで、動画の録画や静止画の撮影の設定ができる。また、モバイル回線やWi-Fiなどを介して事業所などのパソコンへのデータ送信が可能であり、専用のWebアプリで色分けされた路面状況データ、グラフデータ、動画/静止画データを同一画面で閲覧できる。

等が挙げられるとのこと。

ニュースリリースサイト(共同通信Wire):https://kyodonewsprwire.jp/release/201910011637