巨大災害に備える「LPWA」

2018年6月18日朝、北大阪を震源とする地震が関西地区を襲った。18日午後1時の時点で、確認された死傷者1名という報道がある。地震発生と同時に報道より先にソーシャルメディアなどに画像があふれた。東京などから関西地区への電話はほとんどつながらなかったが、今回はインターネット網が生きている場所が比較的多かったらしく、ほとんどの地域でインターネット網で少量のテキストデータをやりとりするSNSやメールなどは問題なく届いた。しかしながら、東日本大震災などでは、インターネットのデータを通す回線そのものが動かない、ということもあった。こういったインターネット網、携帯電話のデータ通信網が寸断された状況で活躍するのが「LPWA(Low Power Wide Area)」である。2013年に特小無線の規格の一部として認可されたLPWAだが、現在日本ではSigFox、LoRaなどの規格をベースとしたシステムが稼働を始めているが、まだ多く使われているとは言い難い状況だ。SENSAITのWebマガジンではLPWA網についても解説記事を用意する。