展示会に見るLiDAR製品(2)

センサイト編集部

続いて、次の週には「ジャパンドローン2019」が幕張メッセにて開催されていた。(写真8)

(写真8)

出展は約200社、来場者は15000人程度の展示会だったが、業界への期待からか、活気が感じられた。

ドローンを使った様々なサービスが紹介されており、飛行機型のドローン・ミニヘリコプター・人が乗れそうなドローン・水中ドローンなどの展示もされていた。(写真9、10、11)

(写真9)
(写真10)
(写真11)

ドローン(UAV)搭載用のLiDARとして興味をひかれたのは深空(株)が展示をしていた測量に使えるもので、「TDOT GREEN」というもの。グリーンレーザーを使ってセンシングするので、従来は難しかった水の底の地形もかなり深い地点を除けば測定できるというものである。(写真12)今後このタイプの利用が広がりそうだ。

(写真12)

このLiDARシステムは(株)アミューズワンセルフという企業が販売元であるが、既に国土交通省のプロジェクトに入っていて、本年の4月にリリースとのことであった。
https://amuse-oneself.com/service/tdotgreen

 

振り返ればドローン(UAV)は一時期、墜落などで良くないイメージで報道され、目立った時があったが、現在では着実に社会に広がりつつある。LiDARを積んだドローンが人間の代わりに着実に仕事をこなすような時代も目の前に来ていると思えた。

以上のようにひと月のあいだに開催された展示会だけを見ても、様々な分野でLiDAR製品を目にすることが出来るようになった。この先自動車への搭載は必須になるかもしれないが、それ以外の場面でも街の中にLiDARが設置してあるのも当たり前になっていくのかもしれない。