A&D、自動車の「乗り心地」を計測する車両試験装置に関する特許を取得

(株)エー・アンド・デイは、自動車の「乗り心地」を計測するための試験装置『PFS(Plate Force Sensor)』についての特許を取得したと発表した。

【1】PFS(Plate Force Sensor)について
PFSは路面に埋め込み、プレート上で6分力を計測する試験装置。
タイヤの接地面全体の3分力を計測することに加え、走行軌跡などを算出することができる。
《特徴》
(1)3分力を計測する4センサユニットを内蔵した分担力方式のセンサ
(2)用途に合わせて寸法を変えたセンサ設計が可能
(3)突起などと組み合わせた設置が可能

【2】実車での突起乗り越し時の車両・タイヤ伝達特性の計測
高周波領域の車両・タイヤ伝達特性を評価することを目的に、PFSを用いた計測試験を行う。
《試験概要》
突起乗り越し時のホイール力と路面反力の3分力を計測し、タイヤの伝達特性を実走行条件下で計算するとのこと。

【3】「乗り心地」改善についての従来の課題
自動車を評価する重要な項目の一つに「乗り心地」があるが、従来は「乗り心地」について、車両のどの部分がどのように影響しているかを十分に解析することができなかったため、「乗り心地」の改善につながらないという課題があげられていた。

【4】PFSにより得られる効果
PFSを用いて計測試験を行うことにより、車両が受ける力だけではなく、路面が車両から受ける力を測定し、両方のデータが利用できることから、車両の特性を正確に求めることができる。 特に、路面との接地点から車両の計測点までの特性を求めることができるため、突起を乗り越える時の乗り心地に関する特性を正確に求めることが可能になるという。

【5】特許の概要
発 行 日:平成31年1月9日(2019.1.9)
特許番号:特許第6448140号
特許権者:株式会社エー・アンド・デイ
発明の名称:車両特性解析方法及び装置並びに車両試験装置

ニュースリリースサイト:
https://www.dreamnews.jp/?action_press=1&pid=0000188422&m=media&u=6406a676896510b2a83d354d48dd656236df914626abad29df482e8febee88d0