東芝、自動運転システム向け長距離LiDARの回路技術を開発

東芝は、レーザの照射により、離れた物体までの距離情報を3D画像として得る技術「LiDAR」において、世界最高(注1)となる200mの長距離測定性能と高解像を実現する、車載用LiDAR向けの計測回路技術を開発した。これにより、従来の車載用LiDARと比較(注2)して測定可能距離が2倍となる。高速道路走行中の車両または障害物の早期検知および市街地走行中における歩行者の見落とし低減につながり、より安全で高度な自動運転システムの実現に貢献するとしている。

同社は今後、さらなる測定距離の延伸および精度向上等についての研究開発を進め、2020年度までに実用化技術の確立を目指す。

LiDARは、自動運転に必要となる車の周辺環境を3D画像として把握できるため、高度な自動運転システムの実現に重要な要素で、同社はこの度、200mまでの長距離を高精度に測定できる独自のハイブリッド回路と、小さな物体も検知可能な高解像測距技術を開発した。

(注1)LiDARにおいて雑音となる太陽光強度が70キロルクス、対象物体の反射率10%の条件下において。
(注2)学会で発表された車載向けLiDARシステムにおけるベンチマーク。

●ニュースサイトリンク
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2018_03/pr_j0501.htm