静岡大学の寺西特任教授とNECが技術・工学エミー賞®を受賞

静岡大学電子工学研究所の寺西信一特任教授(元NEC勤務)とNECは、全米テレビ芸術科学アカデミー(NATAS =National Academy of Television Arts and Sciences)が主催する「第74回技術・工学エミー賞(Technology and Engineering Emmy Award)®」を受賞した。

エミー賞®は、放送業界の大きな業績を顕彰する国際的に最も権威のある賞で、ジャンル別に賞が設けられており、技術・工学エミー賞は、テレビ技術の大幅な改善や革新的な技術開発や標準化に貢献した個人、企業、組織に贈られる。これまでに青色発光ダイオードの発明で中村修二氏などが受賞している。NECとしては、2019年の第70回技術・工学エミー賞受賞(CCDイメージセンサを使用した家庭用カラービデオカメラTC-100の開発)に続いての受賞となる。(注1)

受賞理由は、ほとんどのイメージセンサで利用されている「埋込フォトダイオード(Pinned photodiode)」技術の発明と開発」である。CCDイメージセンサとCMOSイメージセンサ(スマートフォン用カメラに使用)の両方において性能を飛躍的に向上させる技術であり、イメージセンサの普及に大きく貢献した。現在、世界で生産されたCCDイメージセンサとCMOSイメージセンサのほぼすべてに使用され、必須の技術となっている。CMOSイメージセンサは、スマートフォン用カメラだけでなく、距離計測など産業用、細胞観察など医療用への展開も期待されている。

授与式は、2023年4月16日に米国ネバダ州ラスベガスで開催される世界最大級の放送関連の展示会NAB (National Association of Broadcasters)Show/conferenceの中で行われる予定とのこと。

(注1)「第70回米国エミー賞において「TECHNOLOGY&ENGINEERING EMMY AWARD」を受賞」
 https://jpn.nec.com/bv/hoso/news/20190407.html

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000258.000078149.html