東北電力に「高感度有機フィルム振動センサデバイス」を導入

 ダイセルグループのパイクリスタル(株)は、BIPROGY(株)〔旧:日本ユニシス(株)〕 と、同社が開発した「高感度有機フィルム振動センサデバイス」を東北電力(株)の上越火力発電所に納入した。


 上越火力発電所に導入された「高感度有機フィルム振動センサデバイス」は、発電所内のポンプなどの回転機器に設置することで、機器の振動データを一定間隔で検出し、内部メモリにデータを蓄積する。また、無線通信により、蓄積データを非接触で簡単に取得できる。

 振動データの検出には、同社独自技術である有機半導体の歪みに対する特性を活かしており、従来のセンサデバイスと比較して6倍以上の感度で振動を検出することができ、機器の異常兆候をより早期に検出することが可能。
 更に、従来のセンサデバイスと比べ低コストでの導入が可能で、一つの機器に複数のセンサデバイスを設置することも容易に実現できる。従って、多点でのセンシングにより、得られたデータの信頼性向上が図れる。

「高感度有機フィルム振動センサデバイス」は、東北電力(株)およびBIPROGY(株)が取り組む「火力発電所における設備パトロール業務を、ロボットや AI 技術等により自動化させるシステム」に使用されており、今後、実務を通じて性能の向上等、より良いシステム構築に向けて支援していくとしている。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000118.000035577.html