誘導型センシングの限界を克服するように設計されたNCS32100回転位置センサ

オンセミは、その速度と精度が注目を集める、革新的なデュアル誘導型回転位置センサを発表した。NCS32100は、新たに特許を取得した誘導型位置センシングへのアプローチを採用し、高速動作のロボットや機械が配備される産業用アプリケーションやロボットアプリケーションに最適な製品となっているという。

誘導型エンコーダの機能は、産業用アプリケーションにとって非常に魅力的だが、従来は高精度が不要で、低回転速度で動作するユースケースに限定されていた。NCS32100で、オンセミは20年以上に及ぶ誘導型センサの設計に関する専門知識を活かして、誘導型エンコーダの高信頼性の利点と、一般的にミドルエンドからハイエンドの光学式エンコーダが持つ精度や速度を実現した。38 mmセンサを使用したこのデバイスは、6,000 RPMで +/-50 arcsecの精度を実現する。NCS32100は精度を下げれば、100,000 rpmまでの速度に対応できる。

誘導型センサは、ほぼすべての種類の汚染や干渉に対する感度が低い、機械的振動に対して堅牢、一次温度依存性がないことなど、産業用アプリケーションに望ましいいくつかの重要な特徴を備えている。NCS32100デバイスは、センサの機械的ミスアライメントを考慮した較正ルーチンを内蔵している。高度な構成機能により、さまざまなプリント基板(PCB)のセンサ設計に対応しており、OEMはソリューションを構成して差別化を図ることができる。内蔵のArm Cortex-M0+ MCUは、不揮発性フラッシュメモリ(NVM)およびホストプロセッサとの通信用として構成可能なインタフェースを備えている。

産業用アプリケーションの設計プロセスをさらに加速させるために、リファレンスデザインと評価ボード(https://www.onsemi.jp/design/tools-software/evaluation-board/STR-NCS32100-GEVK)が用意されている。NCS32100は現在、オンセミの販売サポートおよび正規代理店を通じて販売中。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000035474.html