SHARP、屋内光発電デバイス『LC-LH』がCEATECの『経済産業大臣賞』を受賞

 シャープは屋内光発電デバイス『LC-LH(Liquid and Crystal Light Harvesting)』をIoTの展示会「CEATEC 2022」に出展している。本製品は今回「CEATEC AWARD 2022」の『経済産業大臣賞』を受賞した。

 同社が出展する屋内光発電デバイス『LC-LH』は、屋内光を電気に高効率で変換できる色素増感太陽電池(※1)と、当社が長年培ってきた液晶ディスプレイ技術を融合。腕時計や電卓などに用いられる一般的な太陽電池に対して約2倍(屋内環境下)(※2)の発電効率を有し、小面積でもより大きな電力を出力することができる。また、電源コードが不要で電池交換の手間を省くことができるため、小型化や設置しやすさが求められる電子棚札やビーコン(※3)、ヘルスケアや環境関連のセンサなどのIoT製品、さらには各種リモコンやモバイルバッテリー用途にも適している。さらに、使い捨て電池から『LC-LH』搭載に置き換えることで電池の廃棄による環境負荷の低減が可能となり、便利で環境にやさしい製品の創出につながる。2023年度に液晶工場の設備を活用した、高性能、高品質、低コストな『LC-LH』の生産を予定している。

 同社は今後も、カーボンニュートラルの実現に貢献しつつ、人々の暮らしやビジネスをサポートする新たな商品・サービス・ソリューションの創出に取り組むことで、世の中に新たな価値を提供し続けるとしている。

※1 色素で吸収した光を電気に変換する有機太陽電池の一種。
※2 照度500ルクスの条件下で、屋内用途で一般的に使用されるアモルファスシリコン太陽電池との比較(シャープ調べ)
※3 電波の発信機。地下街など電波の届きにくい環境下で、代替手段としてビーコンの発信電波を受信することで、位置を特定するなどの用途に用いられる。

ニュースリリースサイト(sharp):https://corporate.jp.sharp/news/221017-a.html