「空飛ぶクルマ」に関するドローンとヘリコプターを用いた実証実験に採択

テラドローン(株)は、大阪府主催の公募に対し、三井物産(株)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、朝日航洋(株)、小川航空(株)、(株)JR西日本イノベーションズと共同で、「エアモビリティ統合運航管理プラットフォーム事業」(注1) を提案し、事業採択された。

本実証実験で、2025年の大阪・関西万博をひとつのマイルストーンとして、「空飛ぶクルマ」の安全で効率的な飛行を実現する「空の道(運航管理システム)」をつくることを目的に、サービス構築と安全で効率的な飛行の実現に向けた取組みを加速させていくという。

■実施概要 本プロジェクトでは、将来的な都市部での空飛ぶクルマを活用した輸送サービスの提供を見据えた、多種多様な機体(空飛ぶクルマ・ヘリコプター・ドローン等)の安全で効率的な「空の道(運航管理システム)」を作ることを目的に、大阪府でヘリコプターやドローンを用いた実証実験を実施する予定。

昨年度の実証実験(注2)は有人機と無人機、空飛ぶクルマ運航管理システムの連携を実証したが、今年度はこれにドローンや空飛ぶクルマの離発着場となる「V-port」の使用状況等の情報を管理する「V-port運航支援ネットワーク」も加える予定。また、政府空域統制システムとの接続を想定した構成とする予定とのこと。

テラドローンは無人機運航管理システムに関わる領域を担当。大阪・関西万博期間中の平時・緊急時のシナリオを想定し、空飛ぶクルマを模したヘリコプターと、ドローン、ヘリコプターとがエアモビリティ統合運航管理プラットフォーム上で相互にデータを連携させる。加えて、大阪ヘリポートをV-portに見立て、V-portに関する情報共有も受けながら運航管理を実施する予定。

本実証実験を足掛かりに、平時の輸送サービスだけでなく、有事(災害対応や警備/警戒現場)での活用が見込まれる、多種多様なエアモビリティが同一の空域でも協調して安全な飛行の実現に不可欠な「エアモビリティ統合運航管理プラットフォーム」の整備に取り組むことで、日本におけるエアモビリティ前提社会の到来を牽引する民間事業者のパイオニアを目指して、事業を推進するとしている。

大阪府 HP リンク https://www.pref.osaka.lg.jp/energy/evtol/hojyokin-soratobu.html

(注1) エアモビリティ総合運航プラットフォーム:空飛ぶクルマ・ヘリコプター・ドローンなどの多種多様な機体の動態情報を集約し一元管理をするもの。
(注2)「Terra Drone、空飛ぶクルマ等、多種多様な機体が混在する世界実現に向けた “エアモビリティ統合運航管理”実証を大阪府で実施」 https://www.terra-drone.net/blog/page-10305/

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000251.000020194.html